前回の「コルシーニ家のヴィラ(邸宅)にてアペリティフ」の続き。
依頼人がいて職人の仕事が成り立つ時代から、いまは、職人がセンスや技能を活かし自分たちの作品を発表し、購入してもらう時代へと移り変わりました。
そういう発表の場を設けることも、コルシーニ家は長けています。まるでルネッサンス時代のパトロンのように、職人を擁護して、ことあるごとに、展示会を開催します。
このときは、Sartoria (サルトリア「仕立て屋」)の作品が多かった。ウエディングや披露宴にも利用されるヴィラなので、そのようなお客様をターゲットにいれてのセレクトなのでしょう。
まるでアトリエような雰囲気。
すごいぞ、天井画。
美術館みたい。
こういう環境で生まれると、これが普通なのかしら。
仕立てが複雑で建築的なウエディングドレス
とにかく、美しいの。
ふと目をやると、外も美しい。
まあ、いいか。
と値段をみて妥協したものって、
飽きるものが多い。
一方で、ちょっと高いけど、
心が動かされて手に入れたものは、
何年経っても飽きない。
「心を動かされる」のが「美」なのか
「美」だから「心を動かされる」のか。
美しさに心を奪われた、
ある夏の薄暮のできごと。
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