FC2ブログ
2020 081234567891011121314151617181920212223242526272829302020 10








フィレンツェのファッションと職人

フィレンツェは、ファッションと職人が切ってもきれない仲。そんな関係を知ってもらおうとフィレンツェ市が企画した工房巡りをご紹介します。

フィレンツェは中世時代から商業組合が栄え、特にアルテ・デラ・ラナという羊毛業組合はその富と権力を誇り、フィレンツェ市から依頼され大聖堂建設のスポンサーにまでなりました。

artiLana.jpg
アルテ・デラ・ラナのシンボル

1400年代に入るとアルテ・デラ・セータというシルク産業もフィレンツェの大切な商業の一つとなります。美しい生地から作られる、優雅で豪華なメイド・イン・フィレンツェのドレスやメンズ服は、フィレンツェの貴族はもちろん、諸外国の皇族や貴族の御用達でした。

artiSeta.jpg
アルテ・デラ・セータのシンボル

さらには、他の様々な組合がお洋服の装飾となるレース、刺繍、金細工、靴なども一手に引き受けていました。 フィレンツェのファッションと職人は、このように世紀を超えた重厚な歴史に培われているのです。いまでも、フィレンツェでは腕の良い逸品の作品を作る職人達が活躍しています。

もっとフィレンツェの文化をフィレンツェ人に知ってもらいたい。そんな願いがあってか、フィレンツェ市で無料の工房巡りが08年11月から09年16月まで、1週間に1回の割合で実施されています。定員限定15名。完全電話予約。

なかなか面白そう。自分のデータベース蓄積とブラッシュアップのためにも参加しようと思いましたが、ほとんど宣伝していないから、前日に電話すれば参加できるだろうとタカをくくった11月中旬。

「あら、12月まですべて予約済みよ。人気があるのは3月までいっぱい。」 と冷たいお言葉。

慌てて1月の工房巡りを予約しましたが、一番わたしが訪れたいと思った工房は、5月下旬のをやっと予約できました。まあ、なんてことでしょう。驚きです。

そしてやってきた工房巡りの日。
この日はメンズのテーラージャケット店を訪れました。ゆったりとお洒落にスーツを着こなしているお店の人が、まずはジャケットについて説明してくれます。

sartoria1.jpg


なんでも、ミラノ、フィレンツェ、ナポリでジャケットのデザインが違うとのこと。

ミラノ風**現イタリア首相ベルルスコーニが着用しているのがミラノ風。特徴は肩から背中にかけて四角張っているところ。

フィレンツェ風**ミラノ風よりも角が取れて丸みがあるそうです。

ナポリ風**どちらかというと真っすぐだけど、要所にちょっと動きがあり、肩の部分がシャツのようになっているのが特徴ということ。シャツを作らせるならナポリ人と言われるくらい、ナポリには優秀なシャツ職人が揃っていることも、理由の1つでしょう。

sartoria02.jpg
スーツがずらりと並ぶアトリエの1室。

お客様の身体の寸法を詳細に図ったら、パターンをおこし、完成したら試着は必ず2回するそうです。そしてこの試着時に、身体にフィットするまでミリメートル単位で細かい微調整が繰り返し行われます。だから腕を伸ばしても足を曲げても、まるで身体の一部のように動き、どこへもストレスがかかることなく、身体を自然に包んでくれるそうです。そのために、このお店でスーツを作ったお客様は、着心地の良さから、もう二度と既成のものを着れなくなるそうです。

sartoria03.jpg

使われる生地は、アジアや東欧などで生産されていないかを厳重にチェックした、100%のイタリア製、フランス製、イギリス製のものを使用しています。それぞれの国によって生地の特徴が異り、スーツのデザイン等を検討しながら生地の種類も決めていきます。

sartoria04.jpg
工房で仕事をする職人さん方

通りからは、お店しか見えませんが、奥はとても深くお店兼工房になっています。中庭に面した工房では長年の職人さんが、糸が縫い付けられた生地を切ったり縫ったり、丁寧に手作業で仕事をすすめていました。工房へ訪れるたびに、すべては手作業だと頭では分かっていても、実際に目の当たりにすると、やっぱり感動してしまいます。

sartoria5e6.jpg

いつも工房へ行くと話題に出る後継者問題。イタリアの若者は、コンピュータとかエンジアとか、テクノロジー関係の仕事には興味があっても、地道で忍耐と慎重さが伴い、しかも生活の保証があまりないとされる、職人の仕事に魅力を感じていないよう。

それはどの国でも同じかもしれませんが、そこでがんばっているのが日本人。仕事柄、様々な工房へ訪れますが、行く先々で、狭い工房のなか背中を丸めながら懸命に手先に集中している頼もしい日本人に出会います。 がんばれ日本人! 素敵な職人さんになってください。そしてイタリア人の職人を育てるためにも、イタリアの政府や市が動いてくれますように。

sartoria07.jpg
一緒に訪れたフィレンツェのご夫人方(14名女性+1名男性)も興味津々。

お店:
Liverano & Liverano
Via Dei Fossi, 43r. - 50123 Firenze Italia
Tel. 055 239 6436
Fax. 055 267 6435
http://www.liverano.com/indexit.htm


スポンサーサイト




Liverano & Liverano

はじめまして。
楽しく読ませていただいております。
Liverano&Liveranoをご紹介していますが、オーダーする際のお値段をご存知であれば、教えていただけますか。
[ 2009/05/15 14:05 ] [ 編集 ]

totomさん

はじめまして♪ 返信がとっても遅れてすいません。
Liverano&Liveranですが、わたしもちょっと興味を持ったのでなに気なしに聞いてみたのですが、1000ユーロ~1500ユーロから。というオーナーからのお言葉でした。 少しはお役に立ちましたでしょうか? もしもっと細かい見積もりを頼まれる時には、お店を通ったときに聞いてみますので、またご連絡くださいね。 今後とも、まだまだ未熟なブログですが、お立ち寄り下さい♪ 陽子
[ 2009/05/26 02:17 ] [ 編集 ]

陽子様

貴重な情報、ありがとうございます。
実は10月か11月に、フィレンツェ旅行を検討しておりまして、こちらのブログを読ませていただいております。
大変恐縮ですが、お暇なときに、4日程度のフィレンツェの滞在でLiveranoにてスーツをオーダーすることができるのか聞いていただけないでしょうか(仮縫いなどがあるはずですが、短期間で対応していただけるのか気になっております。)。また、教えていただいた値段はスーツのお値段ということでよろしいのでしょうか。
お暇なときで結構ですので、教えていただければ幸いです。
[ 2009/05/26 15:28 ] [ 編集 ]

totomさん

> 実は10月か11月に、フィレンツェ旅行を検討しておりまして、こちらのブログを読ませていただいております。
ありがとうございます!

> 大変恐縮ですが、お暇なときに、4日程度のフィレンツェの滞在でLiveranoにてスーツをオーダーすることができるのか聞いていただけないでしょうか(仮縫いなどがあるはずですが、短期間で対応していただけるのか気になっております。)。また、教えていただいた値段はスーツのお値段ということでよろしいのでしょうか。
> お暇なときで結構ですので、教えていただければ幸いです。
わかりました。問い合わせてみますね。 詳細は直接にtotomさんのメルアドに返信しますので、少々おまちください。


[ 2009/05/28 00:48 ] [ 編集 ]

Re: totomさん

> > 実は10月か11月に、フィレンツェ旅行を検討しておりまして、こちらのブログを読ませていただいております。
> ありがとうございます!
>
> > 大変恐縮ですが、お暇なときに、4日程度のフィレンツェの滞在でLiveranoにてスーツをオーダーすることができるのか聞いていただけないでしょうか(仮縫いなどがあるはずですが、短期間で対応していただけるのか気になっております。)。また、教えていただいた値段はスーツのお値段ということでよろしいのでしょうか。
> > お暇なときで結構ですので、教えていただければ幸いです。
> わかりました。問い合わせてみますね。 詳細は直接にtotomさんのメルアドに返信しますので、少々おまちください。 わたしのメルアドまで、連絡いただけますか? yoko.ig@gmail.com です。
[ 2009/05/28 00:51 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://kurashitefirenze.blog64.fc2.com/tb.php/51-9c0b5c0b