アグリへ荷物を下し、いざヴェローナへ。
中心街を4時間ほど散策する予定。
ここは、ヴェローナの駐車場。
赤いランプは駐車中のスペース。
緑のランプは空車のスペース。

塵一つ落ちてなくて、新しくて、最新設備で、
イタリアじゃないみたい。
すご~い。
変なところに感心する相方とわたし。
駐車場を出てみると、
あ~。 地上に出た途端、現実に引き戻された。
やっぱりこのいい加減な標識の立て方はイタリアだ。
観光客、しばし立ち尽くす。
右へいっても、左へいっても、目的地は一緒なのか。
どっちが近いんだろう。 ビミョウ~。
わたしたちは右へ。
門を通り抜け、目の前に現れたのは、アレーナ!

昔は闘技場、いまはコンサート会場。
夏期はここで野外オペラフェスティバルが開催されます。
時は移り変わっても、「人を集める」場所ということでは
今も昔も変わらず。
それにしても、よくこんなに良い状態で保ち続けたもんだ。
ヴェローナのピンクの石が、軽量感を与えていて
ローマのコロッセオより重々しくないのもよろし。
ヴェローナと言えば、
ロミオとジュリエットの舞台になった街だけど、
作家のシェークスピアがこの街を訪れたことはなかったということ。
イギリスに住んでいたヴェネツィア人等から話しを聞いて
構想を練ったらしい。
ジュリエットの家や像、お墓まであるが、すべて作り物。
私たちの観光時間は4時間ほど。
なので、シンプルにスルー。
ブランド店がずらりと並ぶ
via Mazzini(マッツィーニ通り)の行き着く先は、エルベ広場。

ず~っと前にヴェローナを観光したときは、
まだ、野菜だの、果物だの、チーズだの、
生活に必要な市場で、活気に溢れていたのに、
いまはすっかりお土産屋さんの市場に。
ヴェローナ市が規制できなかったのか、
残念無念。
気分を変えてシニョーリ広場。
当時のエルバ広場は庶民の広場。
裏手にあるシニョーリ広場は、貴族の広場。
いまでも、シニョーリ広場は豪奢なパラッツォ(建物)に
取り囲まれています。
広場の中央に立つ彫像は、ダンテ・アリギエリ。
フィレンツェの政争に破れ追放されたダンテを
最初に迎え入れたのが、ヴェローナ国だったそう。

「神曲」の構想か。
永遠の恋人「ベアトリーチェ」のことか、
それとも、フィレンツェに残してきた家族のことか、
う~ん。と考え込んでいるダンテ。
テクテク歩いて、アディジェ川付近にある、
アナスタジア教会とドゥオーモへ。

ヴェローナで必見の教会は、本当はサンゼノ教会。
前回見たけど、今回は時間がなくて行けなかった。
4つの教会を見れる教会カードがあり、6ユーロ。
一年間有効なので、来年のVinitalyまで楽しみに取っておこう。
アディジェ川付近には、路地にこんなトラットリアも多し。
いいなあ。 夏は気持ちよさそ。

これはアディジェ川にかかる橋。
きれいに弧が描かれていて美しい。
きっと、氾濫防止にもなっているんだろうなあ。

透明度の高い、ブルーリバーのアディジェ川。
マロンリバーのフィレンツェとは大違い。
川面の風景はイタリアというより、ヨーロッパっぽい。

最後の訪問先は古代劇場。
ここで発掘された古代ローマ時代の遺跡を展示する博物館もあり。
とても良い状態で保存されており、見る価値大。
円形劇場は闘技場。
この半円の劇場は、テアトル。
劇を上演していたところです。
川と中心街をバックにした舞台。夏は気持ちよかっただろうなあ。
古代ローマ人って、都市計画が上手だったんでしょうねえ。

明日は、本旅のメイン、Vinitaly。
中心街ではプレオープンをしていました。

高級車が駐車してあり、
招待客のほとんどは、ジャケットにネクタイの正装。
でも、お腹がポコっと出ているあたりが、
ワイン好きで美食家って感じの業界人風情(笑)
私たちは、この日の夜は、アグリからもほど近い、
Valpolicellaのエノテカでお食事しました。
ここ数年連続でガイド・ミシェランの☆印のお店。
アグリのオーナーからも美味しいところを教えてもらい、
中心街へ行く前に、いくつかお店とメニューをチェックしたけど、
やはり、予定通りに、このエノテカで食事をすることに。

レストラン級なので、写真は控えて撮りませんでした。
どれもこれも、素材が活きている洗練された料理で、
私たちの舌はとても喜んでくれました。
トラットリアも素朴で美味しいですが、
たまには、洗練されたお洒落なところも良いもの。
さて明日はVinitalyです。
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