今回ご紹介したフィレンツェ歌劇場ですが、
14日現在の福島原発の状況を考慮し、
本日のコンサートを最後に日本を後にするようです。
勇気ある決断で、2日間に渡る公演をしてくれた
フィレンツェ歌劇場に感謝です。
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フィレンツェの
マッジョ・ムジカーレ・フィオレンティーノ(フィレンツェ歌劇場)は、
ちょうど地震が起きたとき、
横浜での「トスカ」公演に向けてリハーサルをしていました。
地震直後から、フィレンツェ市長やイタリア大使館等と
連絡を取り合い、決行するか、中止にするか、決断を迫られ、
現状の情報収集をしながらの、6時間に及ぶ話し合いの末、
"緊急帰還の通達がないのに、日本を離れる理由はない。
日本に残り、いまの困難な状況下で、
音楽という共通の言葉を通して、日本人へ勇気や願いを届け、
一緒に苦しみや悲しみを分かち合いたい。
ツアーを決行して、被災で苦しんでいる人々のためにも、
音楽を奏で歌い続けることが必要です。
これは、我々から日本へ送るメッセージです。"
指揮者ズービン・メータを率いる団員は決行することを決意。
フィレンツェ歌劇場の3月11日付けのブログのタイトル。
"東京で地震にあいましたが、ツアーできている全員元気です。"

300名の楽団のうち、4名は精神的に不安定な状態で、
イタリアへ帰りましたが、残りは3月12日に、
横浜にて予定通りにトスカを上演。

ホールは満席。
終演後は、ズービン・メータと楽団、そして観客も、感無量。
鳴り止まぬ拍手とスタンディングオベーションは、
約20分間におよんで続けられました。
フィレンツェ歌劇場責任者のフランチェスカ・コロンボ女史も
フィレンツェから駆けつけ、
3月16日には、イタリア150年祭にも関わらず、
フィレンツェの市長が、イタリアを離れ、
日本でフィレンツェ歌劇場に合流するそうです。
緊急送還通達が届かない限り、
今日から、月、水、金と、3日間に渡り、
東京文化会館でヴェルディの「運命の力」を上演します。
地震に慣れていないイタリア人が、この状況下で、
日本に残りツアーを続けることを決意したことは
すごいことだと思います。

by オペラ・フェスティバルのHP
イタリア統一150年を記念しての「運命の力」上演だけど、
いまの日本も、運命の力、底力でがんばろう!
フィレンツェ歌劇場の公式ブログ
http://maggiofiorentino.blogspot.com/オペラ・フィエスティバル
http://www.nikkei-events.jp/opera/firenze.html
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