イギリスのBBC局とガイドブック「ロンリー・プラネット」が、
ちょうど、"2011年春のベスト・シティ" に、
ルッカを紹介していました。

ルッカはトスカーナ地方の1都市。
いまもなお、1500年~1600年代に建てられた城壁で囲まれた街。

そして、唯一、メディチ家の紋章が見られない街でもあります。
別な側面から見ると、唯一、メディチ家が制覇できなかった強国、
それがルッカ。
1847年にトスカーナ大公国に編成されるまで
ルッカは自治国として栄え、
イタリア統一時の1861年にルッカもイタリア国の1都市になるのです。
メディチ家にも屈しなかった私たち、ルッカ人!
と、さぞかし、いまも誇りに思っていることでしょう。
旧市街は城壁の内側にありますが、
何度行っても、地図なしでは歩けないルッカ。
フィレンツェより街は小さいのに、な~んかいつも迷ってしまう。
円形劇場跡広場へ初めて行ったとき。
なかなか見つけられなかった。
上から見下ろすと、きれいな楕円を描いている広場。
ということは、円が閉じられているということ。

photo by wikipedia
それゆえに、広場に通じる道も、
狭い横穴のようなところを通らなければなりません。

ここを通ると、あら不思議。
視界が広がり、楕円形の広場の内部に出るのです。

古代ローマ時代には、いまの広場で、
さまざまな闘技が繰り広げられたのでしょう。
時間を重ねた今、昔の円形劇場は住民の住むアパートへ
すっかり姿を変えています。
建物の一階には、
いろいろなお店があってそぞろ歩きも楽しい。
外側は、こんな感じ。

円形劇場の雰囲気は、広場の内側より外側のほうが、
より感じる、不思議な造り。
まさに歴史と共存していると言える街づくり、あっぱれです。
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