ズービン・メータ率いるマッジョ・ムジカーレ・フィオレンティーノが
オペラ開催のために日本へ行ったのは2008年のこと。
日本の劇場の音響システムを羨ましがるように、
ズービン・メータが一言。
"我々のフィレンツェの劇場にも、
こんな音響システムがあればいいのに。。"

(現在の劇場)
間もなく、彼の願いは叶うかもしれません。
現在、新劇場の建築工事をしているけど、さすがイタリア時間。
すでに2年が過ぎようとしている。
ついに、レンツィ市長が、
"こけら落としは2011年12月21日!" と発表したのです。

(新劇場の予想写真)
もし、言葉通りなら、今年年末じゃあないですか。
本当かなあ。 大丈夫かなあ。
工事費用は、22億5千万ユーロ。
どこかの政治家が、
「文化で飯は食えん」と言い放ち論議を醸し出しましたが、
それに応えるように、
「文化への投資は、素晴らしい投資です」とも。

(新劇場の予想写真)
新劇場は大きく3のホールに分かれるらしく、席数もぐっと増え、
オペラ・ホールは1800席、
コンサート・ホールは1100席、
野外ホール(もできるらしい)は2000席。

(新劇場の予想写真)
12月21日は、マッジョ・ムジカーレ・フィオレンティーノが
ベートーベンの第九を演奏するそう。
年が明けて2012年に開催する最初のオペラは
トゥーランドットらしい。
こけら落としの日は無料になるのか。
招待席で埋め尽くされるのか。
アンテナをピンピン立てておかなきゃ。
いまの劇場はレトロな情緒があって雰囲気は良いけど、
2階3階の後ろの席だと、音がきれいに届かないことも。
フィレンツェの新劇場の隣は大きなカッシーネ公園。
緑もいっぱいの環境になりそうで楽しみです。
場所はフィレンツェの第二の見本市会場、
レオポルド駅跡地会場の裏手になります。

(新劇場の予想写真)
新しい「モダンな」建築ではコケがちなフィレンツェ。
毒舌フィレンツェ人から辛辣な悪評ではなく(笑)、
お褒めの言葉をもらえるような劇場になるでしょうか。
乞うご期待です。
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