陰で写っているのは、ロープウエイ。
わたしたちは、このなかにいます。

日本平から約5分。 目的地は、久能山東照宮。

時間があれば、下からずっと石段を登っても行けるそうですが、
わたしたちは、日本平で富士山を堪能してから、
ラクチンにロープウエイで移動。
この、久能山東照宮も、愛知県岡崎市にある
成道山松安院大樹寺とともに、徳川家康公に縁のあるところ。

最近は日本に旅行する外国人が多しといえども、
偶然にも、徳川家康ツアーをしている貴重な相方。
よかったね~。 案内してくれる方々に感謝です。
これを機会に、食や文化だけでなく、
歴史ももっと勉強してくれると、わたしも嬉しいなあ。
成道山松安院大樹寺は、家康が敗走から心機一転、
我が道を貫こうと決起した、徳川氏(松平氏)の菩提寺。
一方、久能山東照宮は、家康の波瀾万丈の人生の最終地点。
お墓があり、平成22年12月に国宝指定されています。

この日はうららかな春日和。
清々しい空気と、優しい色の新芽が、建物と美しく調和。
こんななんでもない一角も、いいですねえ。

こちらは家康公のお墓。神廟(しんびょう)と呼ばれています。
神廟とは、神を祭る御霊屋(みたまや)。
イタリアでは、徳があり奇跡を起こした人物は、聖化されますが、
天下統一を果たし、平和な時代を築いた家康公も、
貴い人物として、やはり、立派な神廟に奉られているようです。
世界広しといえども、人間の考えることは、一緒のようですね。

ふと、公の神廟の隣をみやると、別なお墓らしきものが。
なんと、家康公の愛馬のお墓だそうです。

公が亡くなったあと、愛馬は夜になると家康公神廟の脇で休み、
朝になると厩舎で餌を食べていたそうです。
ある朝、馬が厩舎に戻らなかったため神廟を確認したところ、
静かに眠ったままの姿で見つかりました。
(公式HPより抽出)
なるほどねえ。
家康公と愛馬は、きっと天国で再会したことでしょう。
由緒正しい立派な場所なので、
気を引き締めながら、感動しながら歩いていましたが、
愛馬のお墓にちょっと和んじゃいました。
山の上に建てられているので、境内は石段で繋がれています。
年月により色が風化した木肌の風合いは、情緒があって良いですが、
修復を終えたばかりと言うことで、
建物や意匠の1つ、1つが、華美で豪華。
日本ではめったにお目にかかれない、金襴彩色。
鮮やかさに圧倒されます。


→ 久能山東照宮のHPはこちらから。そろそろ、静岡編も終盤です。
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