初めて訪れたときは、道が細くて建物が高くて、
息苦しさ感じたシエナ。
でも、人見知りのシエナの精霊が、
少しずつ歩み寄ってくるかのように、
訪れる度に好きになる街、シエナ。

フィレンツェとは、中世の時代から犬猿の仲。
1260年のモンテアペルティの戦いではシエナが勝利。
赤い百合の紋章がフィレンツェ。
刀を振りかざして襲いかかろうとしているのがシエナ。

時は流れ、
トスカーナ大公となったメデイチ家のコジモ1世が
トスカーナ制覇をめざし、1555年に、シエナも陥落。
だから、いまはシエナの街でも、メディチ家の紋章を見かけます。
いまのシエナとフィレンツェとの大きな違い。
それは、PULIZIA !!
PULIZIAとは、清掃のこと。
シエナは、どんな大通りにもゴミが落ちていない!
犬の糞も落ちていない!
人の通行を邪魔する物売りもなし!
シエナ住人のひとりひとりが街を大切にする気持ち。
彼らの努力があるから、いまでも、他所からくる私たちも、
当時の雰囲気を残した古都を体感できるのでしょう。
この日はたまたま広場に市が立っていて、
業者の車が駐車していたのだろうけど、
駐車場の問題はフィレンツェとどっこいらしい(笑)

カンポ広場を取り囲むパラッツォ
建物の側面は、貝のような広場の形に合わせて、
左後ろにちょっと傾斜しています。
昔から街の美観を重要視するシエナ。さすがです。

この日はサッカーの試合がシエナであって、
対戦相手のノヴァーラのチームが旗を広げて
シエナ市庁舎に向かって応援歌を声高々に歌っていました。
広場は建物に囲まれているから、響くひびく。
でも、ノヴァーラってミラノとトリノの間くらいにある街。
我がサッカーチームを応援するために、
遠路はるばる南下してきたのね~ 脱帽。

ロマネスクとゴシック様式が融合した
美しいダンダラ模様の大聖堂(ドゥオーモ)。

大聖堂の前には、いまは美術館になっている
サンタ・マリア・デッラ・スカーラ病院があります。
この美術館はと~っても規模が大きく、というか、
地下に向かって深く、エトルリア文化の遺跡も見学可能。
階段を降りるごとに、タイムカプセルで旅行しているみたい。

シエナもクリスマスの飾り付けでお化粧されていました。

シエナの美術館を廻るのに、カルネのような切符があり、
ー 市立美術館
ー 大聖堂付属美術館
ー サンタ・マリア・デッラ・スカーラ病院(美術館)
ー 洗礼堂
上記4カ所をまとめて見ることができます。
料金は1枚 14ユーロ と、かなりお得です。
しかも、有効期限は購買日から7日間。
閉館時間が比較的早く、16時頃に閉まってしまうので、
有効期限が長いのもありがたい。
わたしは、2日間梯子してシエナへ行ってきました。
次回は、シエナの夕方の表情をお伝えします。
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