Bagni nelle Antiche Terme (昔のテルメ浴場を利用した銭湯)

時は遡り、中世時代1300年のフィレンツェ。
男女ともに、身だしなみを、きちんとしていたそうで、
少なくとも、
1ヶ月に1回は、お風呂に入ったそうです。
裕福な家庭では、1週間に1回のところもあったよう。
中世時代の欧州では、回数が多い方でしょうねえ。
家庭でお風呂に入れない人のためには、公衆浴場があり、
1348年に黒ペストが蔓延した頃は、中心街に20箇所もあったそう。
混浴ではなく、男女交替制。
古代ローマ時代には、城壁外に浴場があり、
ここで身体をきれいにしないと、城内には入れなかったそう。
長旅で汚れた身体。
しかも、病原菌を持って来ているかもれしれなかった時代。
ちょっと納得。
この表札がある建物は、いまはお店に様変わり

テーラーメイドのシャツ店になっています。
なかなか良い雰囲気。
話しは続き、中世時代。
毎週土曜日は、特に女性は洗髪の日でした。
翌日の日曜日はミサがあるので、そのためだったんでしょうね。
短髪の女性は、娼婦。
まっとうな女性達は、長い髪を流行の結いにして、
しゃなり しゃなりと、お洒落してミサに赴いたのでしょう。
以前に
ルネッサンス時代の女性美 でも紹介しましたが、
貴族の男女は、お洒落に相当、気を遣っていたようです。
ちなみに、この建物の前にある教会。

サンティアポストロ教会といい、
ロマネスク様式の小さな教会。
なかなか趣があり、わたしの好きな教会の1つ。
ちなみに、この教会は映画「冷静と情熱のあいだ」
のワンシーンに使われました。
あおいが確か、フィレンツェに挙式に呼ばれるんだったかなあ。
それがこの教会。
この教会の前で、順正が壊れた自転車を直しているシーンだったかなあ。
でも、すれ違い。
というシーンだったはず。
昔テルメがあり、その後には、公衆浴場に使われた建物。
どこにあるかというと、こんな、ほそ~く、せま~い
路地の果てにあるのです。

フィレンツェの路地裏。
たくさんの、色々な、物語が潜んでいますよ。 ふふふ。
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