フィエーゾレは、フィレンツェの北側にある丘。
フィレンツェから市バスで行けてアクセスも便利。
あづい~ (汗)
なんてフィレンツェで、もがいているのに、
丘の上にあるフィエーゾレは、風が吹いて気持ちいい。
トスカーナ人の祖先と言われているエトルリア人は丘好き。
紀元前、まだローマが興る前から、この地に住んでいました。
時は流れ、エトルリア人にとってかわったのが、ローマ人。
このフィエーゾレの丘は、イタリアの2大文明を育んだ丘なのです。
いまでも、古代ローマ時代の遺跡を見ることができ、
いまでも、古代ローマ時代の遺跡を利用している、現代人。

これは、テアトロ・ロマーナ (ローマ劇場)
夏は
Estate Fiesolana (フィエーゾレの夏) フェスティバルが、
この劇場で開催されます。

21時30分から開始。
サマータイムで陽の落ちるのが遅いイタリアでも、
この時間になると、だんだん暗くなってきます。
ステージの遠くには、
田舎家の点灯や、オレンジのライトがキラキラして、
空気が澄んだ夜空には、満天の星。
ローマ人も、ここで夏の夜を楽しんだことでしょう。
わたしが行ったコンサートは、
天体物理学者で、ポピュラーサイエンスの作家、
Margherita Hack(マルゲリータ・アック)のトークショー。

彼女はフィレンツェ出身で、なんと88歳!
年齢が、彼女を置いてけぼりにしたみたい。
杖をついての登場でしたが、
音楽のリズムにのって身体を踊らせたり、
機智に富んだ話し方で、ぐいぐいと観客を惹き付けたり。
移民問題、政治問題、社会問題という重たいテーマでしたが、
穏やかな口調で、痛烈な風刺を効かせた
ブラックユーモアたっぷりのトーク。
今年に入り、すでに3冊の本を執筆しています。
エネルギッシュで、品のある、
88歳の女性に、真剣に憧れた、ある夜の出来事です。
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