新市場。

1547年に建てられたときは、絹織物や羊毛生地が売買され、
1800年代には、花市場や麦わら市場だったところ。
その頃はまだ、フィレンツェ人のための市場だったんですね。
いまは、おみやげ市場になってしまって、
しかもヴェッキオ橋に続く通りだから、日中はすごい人。
チャリでの横断もままならない。
でも、ちょっと夜遅く行くと、
まるで別な場所みたい。
普段は屋台が並んでいるから見えない、この印。

市場の中央にあります。
これはなに?
昔、国同士の戦闘が起きるとき、戦闘前の30日間、
ここに戦車を置いて、見張り人が朝晩、
士気を高めるために鐘を鳴らしていたところ。
だから、これは戦車の車輪を模したものなのです。
サイズも、実際の車輪の大きさと同じそうです。
もう1つの利用。
法外な金額を請求したり、ずるい取引をしたりして
お客さんを騙す商売人が裁きを受ける場所。
同業者や市民の嘲笑や罵声を浴びながら
真っ裸なお尻をさらけ出し、お尻を3回叩かれる刑。
いまこの刑があれば、裁きを受ける輩が多そう ?
***
そしてもう1つ、新市場のペット。
ポルチェッリーノ。

イタリア語でポルチェッリーノは子豚の意味。
でも、実はイノシシです。
オリジナルは大理石で、ウフィッツィ美術館にありますよ。
子豚みた~い。と、可愛がられているので、
ポルチェッリーノと呼ばれています。
アンデルセンは、イタリア旅行をしたときに、
このポルチェッリーノに構想を得て、
童話 「青銅のイノシシ」 を書いています。
母親に可愛がられずにいつも空腹だった少年が、
家に帰れずにポルチェッリーノの背中に乗って眠ってしまったら、
ポルチェッリーノが動いて、少年を背中に乗せたまま
ウフィッツィ美術館やサンタクローチェ教会へと連れていく物語。
***
夜の観光は、日中は隠れているものが見えることもあり。
あまり遅い夜の観光はお勧めしませんが、
いまはサマータイムで21時頃まで明るいので、
中心街はとても賑やかで、
夕涼みをするにも気持ちの良い時間ですよ ♪
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