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フィレンツェの歴史

10月末からだいたい2週間おきに開催される、歴史家または有名大学の教授によるフィレンツェの歴史のレッスンに、やっとのことで行って来ました。わたしが行って来たのは12月7日のレッスン。場所はフィレンツェ中心街にあるオデオン映画館。11時開始だから10時に行けば「余裕で」入れるだろうと思いきや(!)、長蛇の列。

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会場係員に、「この列は入館する人?」と屈託なく聞いたら、なんとみんな「マチネ」の人。すでに会場内は満席で、キャンセルが出るかもしれないという僅かな希望を抱いている人の行列だと言うことをこのとき初めて分かりました(泣)。 ああ、無知というのは恐ろしい。。 笑顔は顔から消え(笑)、すぐさま列に並んだ私。”藁をもすがる気持ち”という心境は、きっとこのときのわたしの気持ちを指すのでしょう。だからそのときの写真はありません。 自分も必死だったもので(笑)。すいません。

座席数600。入場無料。 せめて入場料を取っていれば、長蛇の列も少しは回避できたろうに。と思うのは私だけではないはず。それだけ、フィレンツェの歴史に感心を持っているフィレンツェ人が多いということでしょう。

10月26日と11月16日の、す~っごく行きたかった教授のレッスンを泣く泣く逃したわたし。特に11月16日にレッスンをしたフランコ・カルディーニ氏は、わたしがガイドになりたいと言う思いを後押ししてくれた、素晴らしき教授。彼の本はとても読みやすく、紀元前から現代に至るまでのフィレンツェの歴史を簡潔な言葉で、しかも情熱を込めて語っているのです。 今はオレンジ色の表紙になり改訂されています。もし興味のある方がいればとてもお勧めの一冊。

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さて、この寒い日曜日の朝にマチネをしたかいあって、キャンセル席残りわずか6席の1席をゲットできました! このときに心境といったら、言葉では言い尽くせないくらい。 この日の教授はアドリアーノ・プロスペリ氏。 ピサ大学の教授です。 お題は「サボナローラ」。 周囲はフィレンツェでは有名な有名人や政治家、そしてコメンテイターのメンツが並んでいました。 彼らは招待状で入館できたんでしょうね。 ああ羨ましい。 そして、わたしを中に入れてくれる為に順番を譲ってくれた素晴らしきシリョーレと相方に感謝です(泣)。その後10分後には、席を譲ってくれたシニョーレと相方も無事に入館できたことを知って安堵。

レクチャーは予期した通り素晴らしいものでした。サボナローラは豪華王ロレンツォが死去したあとに台頭したドメニカ派の修道僧。のちに火あぶりになり処刑されるのですが、その背後に、一般の本では知りうることができない、ローマ法王を含めた政治的理由があったなどの、面白くそして大変興味深い裏のストーリーを聞くことができました。

次回は12月21日。お題は「マキャッヴェッリ」。招待状をゲットできなければ(99%無理)、朝の8時には並んで席を確保します。 このレクチャーは3月8日まで続きます。それまでは日曜日というのに、7時起きを余儀なくされそうです。でもVale la Pena ! (その価値大有り!)です。
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[ 2008/12/10 04:34 ] @展示会やコンサート | TB(0) | CM(0)

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