fc2ブログ
2023 09123456789101112131415161718192021222324252627282930312023 11








サグラの意味って?

pacchorina さんから、コメントにて「サグラ」についてご質問を受けました~。

> この「サグラ」のルーツってなんでしょうか?
> どういう経緯で発祥したのかーとかちょっと知りたいです。
> 知ってたら教えていただきたいですぅ。

そうよね。
わたしもナニ気に使っていたけど、発祥はクエスチョン。

調査開始 !!
***

sagraはラテン語から派生したもので、ラテン語では「sacrum」。

sacrum(ラテン語)=sacro(イタリア語)

一般的にsacroは、宗教上の行事(儀式)のときに使われていたそうです。
いまは「神聖な」という意味。

さらに昔々は、聖体拝領のときに使われていた言葉らしい。

聖体拝領とは、映画やビデオクリップでもたまに見かけますが、
司教さんの前で舌をべーっと出すと、白くて丸くて薄いものを舌の上に乗せてくれる、
あの食べ物を頂くこと。 日本語では「聖餅」と呼んでいます。

comunione.jpg


すっと口のなかで溶けるもので、パンの代用としてキリストの肉を表しています。
この儀式により、人間と神が繋がるのです。 
(ちなみにキリストの血を表すのが葡萄酒)。

sacroと双子のような存在で、やはりラテン語が語源の「festa」。

festum(ラテン語)=festa(イタリア語)

なぜ双子かというと、宗教上の行事のなかには、
豊穣などに感謝するお祭りも含まれていて、このお祭りが「festa(フェスタ)」。

いまはfesta(フェスタ)は、「祝日、休日、祭、パーティー、宴会」 の意味。


イタリア人が「フェスタ」と聞いて連想することは?

100%の確率で(笑) 「楽しいこと~♪♪」


イタリアにも四季があり、折々の季節に神に感謝するためにのお祭りがありました。

農耕などが閑散期に入る冬 ・ 開始する春 ・ 麦収穫の夏 ・  葡萄収穫の秋

という感じ。



紀元前の大昔は神殿で、キリスト教になってからは教会の前で、
このような、自然への感謝を表す宗教上のお祭りが行われていて、
sagraに似ているsagratoという言葉は、
「教会の前庭、(教会正面の)柱廊」という意味。

なるほどね~(ひとりごち)

日本では、お正月、節句、冬至など四季折々の行事のときにお供えをしますが、
イタリアでは、同じように、お祭りのときに、
動物や、土地ならではの農作物等を神に捧げていました。

日本とイタリアでちょっと違うのは、日本では家族単位でお供え物を食するけど、
イタリアでは、なにせ「祭り」なので、村人達が輪になって、
飲めや食えやとワイワイ分け合って食べたところ。
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ 
 ここ! 大事!!

ゆ・え・に・

Sacra(宗教上の行事)+ Festa (宗教上のお祭り)= サグラ

昔々の聖体拝受するときのSacraや宗教行事のFestaの意味合いが落ち、

「郷土料理を食す!」

という核の部分だけが残ったのです!!

おおお~!!  そいういうことだったのかー!

DSC01401.jpg


だからサグラでは、大きな鍋やグリルを総動員して、
季節の郷土料理を作っては、大勢の人と長テーブルで肩を寄せあって

旨い うまい ^ ^

と食べあうのです♪

DSC04090.jpg


***


週末の楽しいサグラ=村の仮食堂

というイメージがありますが、

サグラでも、Sacra Festa(神聖なお祭り)として伝統的に残っているものの
代表格はこんな行事。

シエナのパリオレース(地区対抗の騾馬競馬)

ヴェニスのカーニバル(これは有名ですね♪)

ナポリのサンジェンナーロ(聖ジェンナーロの凝固した血が溶けるのです!)

なるほど~。 
参考にしたのはwikipedia etc...です。 インターネットって、すばらすぃ~。

sagra4.jpg


pacchorina さん、素敵な疑問を投げかけてくれてありがとうございます♪

わたしも、1つ勉強になりました~♪♪♪

1つ入って、1つ抜けて、、、 にならないことを祈る!


サグラに行ってみたい!! という方、
パチっ ポチっ とお願いします♪
スポンサーサイト



[ 2009/11/15 02:57 ] @ 美味なるもの | TB(0) | CM(4)

ほほー

調べてくれてありがとうー!
よくわかりました!

サグラは宗教的な風習から発祥して「美味しいとこだけ」残って定着したイベントのようですね。

きっと、おらの家でとれた野菜だ、チーズだ、作ったパンだ、だの、いろいろと持ち寄った神様へのお供えをみんなでたべませう、たべませう。
とわしゃわしゃお料理をして、みんなでうまいうまいと食べていたんでしょうかね。

そこにはじいちゃん、ばあちゃんもいて、働き盛りの男女や、若者、お子様なども揃ってテーブルを囲んでいたんでしょうねえ。

昔の光景の絵を想像しちゃいました。
(スプーンとかをグーで握ってもぐもぐみんなで食らっている絵が脳内に浮かび上がってます。笑
宗教画に出てくる「ふきだしみたいなの」に「うまいうまい」って書いてある。笑
ウフィツィ美術館で「漫画みたいだ」って私が笑ってたら美術館のおねいさんに話しかけられましたよね。そういえば。。)


日本の芋煮会もサトイモの収穫祭が発展したものなのではなかろうかーとのこと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%8B%E7%85%AE%E4%BC%9A
きっとイモも神様にお供えしたんだろうし。
暮らしが豊かになって、楽しいとこだけ発展して残ったんでしょうね。サグラも芋煮会も。

うう、芋煮会、近所であったらいきたいのになー。せいぜいお花見のときにでっかい鍋でポトフをやるぐらいです。。。

私もオリーブ収穫と加工を今年やってみて、これが人と人が繋がるコミュニケーションツールになれば良いなぁ、、、と妄想中。
[ 2009/11/15 19:03 ] [ 編集 ]

お久しぶりです

陽子さんお久しぶりです!

久しぶりに来てみたら・・・あらら?ブログ模様替えなさったんですねっ!
違うブログに来ちゃったのかと一瞬考えました!

ふ~ん・・・やっぱり基盤は全てキリスト教につながっていくんですね~。
なるほどなるほど。私も一人ごち。
フリーインターネット・・・便利な世の中です。モバイルPCが売れるわけだ!!
[ 2009/11/17 12:35 ] [ 編集 ]

pacchorina さん Re: ほほー

pacchorina さんに触発されて、わたしも知りたくなったのです♪

「美味しいとこ取り!」

イタリアらしい(笑)

サグラや夏祭りに行くと、
「じいちゃん、ばあちゃんもいて、働き盛りの男女や、若者、お子様なども揃ってテーブルを囲んで」
 うまい うまい。 してますよ~。

たまに見ず知らずのお隣同士で、ワインを注ぎ合いしながら
意気投合することもあり。

ある意味 「豊かだなあ」 と感じる場です。

そうそう、ウフィッツィ美術館では、そんなことありましたねえ(笑)
確かロレンツォ・ロットの絵の前だった。
彼の絵は漫画の先駆けか!?
と思わせるくらい漫画チックで楽しい♪

芋煮会って、全国規模だと思っていたら
大きな間違えでショックを受けたことが(汗)

秋になると、友達と、
「いつ芋煮会やる~?」 なんて普通にやってたのに。

WIKI見ました~。
なるほどねー。 食文化って奥深いなあ。

pacchorinaところの会社の中庭でするとか?
あまりにギャップありすぎ(笑)

食って、絶対に廃れない分野だと思う。
美味しさや楽しさを共感できる、最高のツールになるんじゃないかなあ。

がんばれ pacchorinaさん!
応援してまする♪
[ 2009/11/18 21:22 ] [ 編集 ]

tonton さん Re: お久しぶりです

こんにちは~。 お立ち寄りありがとうございます♪

ブログ、メジャーチェンジしました!
これからは、マイナーチェンジをチマチマして行きたいと思います(笑)

宗教って影響がやっぱり大きいですよね。
日本の国民的行事は八百万の神の影響が深いんじゃないかしら。
庶民レベルの文化を調べていくと、おもしろいことがいっぱいかも。

イタリアでは iPhone がバカ売れしてますよ~。
[ 2009/11/18 21:26 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://kurashitefirenze.blog64.fc2.com/tb.php/250-9c53ccad