11月11日。イチイチイチが並ぶ今日。
フィレンツェの、とあるレストランで
1人500ユーロの夕食会が開かれます。
日本円にして約7万円。
集まった費用は、すべて慈善費として
フィレンツェの
Montedominiという協会へ献金されます。

Montedomini協会は、
トスカーナ地方、フィレンツェ市、フィレンツェの銀行が出資している、
ご老人や身体に障害がある人々をサポートする機関で、
老人ホームも併設しています。
今回収益できた金額では、
テレビにウェブカムを取り付けることにより
外に出ることが困難な方々をオンラインでサポートするために
利用される予定になっています。
子供達が忙しく、どうしても孤独に陥いりがちな年老いた両親も、
このウェブカムを通して、24時間、外との接触を保つことができ、
体調があまり良くないときも、自宅にいながら診察が受けることができます。
もちろん、24時間体制。
実現化するには、
ウェブカムを無料支給するための費用、
24時間体制で行うための医師等の人件費もかかります。
これらの費用を捻出するために、この夕食が開かれるのです。
場所は、常にガイド・ミシェランでもトップにランクインされる
エノテカピンキオリ
フィレンツェ、イタリア、そして世界のトップクラスと
いわれている高級レストランです。

いきなり下世話になりますが。。なんでも8品ものメニューが出されるらしい。
フィレンツェの食材を活かしつつ、
海のないフィレンツェで新鮮な魚介類の料理が出され、
最高級、最高品質の食材で調理されるらしい。
もちろん、ワインも吟味して選別されたもの。
でもー、
ぜ~んぶ、フランスワイン。
下記がワインリスト。
- Champagne (da selezionare)
- Chateau d’Yquem 1988
- Meursault
- Montrachet
- Romanée St. Vivant
- Chateau Margaux o Cheval Blanc
- Porto Vintage(これだけはポルトガル)
最後に、ワインのアスタが行われます。
アスタ=競売(競り)
このアスタを務めるのは、
フィレンツェ市長のマッテオ・レンツィ氏。
若干34歳のこの市長、
ドウオーモ広場を歩行者天国にするわ
新しい清掃車を取り入れるわ
街中の落書き消しの先導役になるわ
とにかく、フィレンツェ市に有益なことに
エネルギーを注ぐ熱き市長。
いつ寝ているのか、いつ休んでいるのか、
常に活動中な熱血市長です。
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フィレンツェだけなのか、
イタリア全土なのか、
はたまたキリスト教の教えにもとづくのか、
困っている人の力になる。
貧しい人の力になる。
そんな気持ちが根底にある国だな。
と気づかされます。
もちろん、日本にも年末の歳末助け合いや様々な機能があり、
各国に様々な協会がありますが、
困った人を助ける。という気持ちが、
自発的に日常に垣間みれるイタリアに、
待たされてばっかりで、スムーズに機能しないために、
たまにイラだつことはありますが、心から、すごいな~と思うのです。
これらの活動は、フィレンツェでは、かなり昔から続いています。
こちらも機会をみて、ご紹介しますね♪
今回は、文字ばかり多くてすいません。。