こんな雑然とした机の上で、何が生まれるのでしょう。
あら不思議!
大きくてぽってりと厚い職人さんの手から、
こんな小さく美しいジュエリー類が生まれます。
そう、ここはジュエリー工房。 貴金属店が立ち並ぶヴェッキオ橋近くの小さな路地にあるこの建物。名前もそのまま「Casa Artigiana dell'Orago(カーザ アルティジャーナ デロラフォ)」。 日本語訳では「ジュエリー職人の家」。とでも訳せるでしょうか。 中世時代の面影を残す石造りの塔のような建物のなかには、いくつものジュリー工房が入っています。
今回はその1件にお邪魔しました。 トントン。ボーボー。とジュエリーが生まれるまでの過程はまるで錬金術みたい。 ブロック状態の銀、プラチナ、金の塊を、トントンと叩いて延ばし、ボーボーと火で温めながら形を作って、いろいろな形の道具で、やすりをかけて、1つづつ、少しずつ、形を整えていきます。
一見見た目は歯医者さんの機具みたいに見える、木製の仕事台は、使い込まれて凹んでいたり、黒ずんでいたり。 職人さんと二人三脚で美しいジュエリーを生んで来たこの仕事台、 まるで長い人生を生きてきた人間のように味があります。
工房に足を運ぶたびに感動すること。 それは、ゼロ(無)から1つのアートな作品に完成させていくこと。 職人さんの手に魔法がかかっているみたいです。 そして簡単なデッサンだけで、頭のなかでは、すでに完成品が描かれていて、それに沿って作られていること。そこにコンピュータの入る余地などありません。 情熱、忍耐、愛情がなければやっていけない仕事。 職人さんたちは、本当に良い仕事をしています。
これはフィレンツェならではのフィレンツェ彫り。透かし彫りになっていて、ちょっとレトロな洗練された美しさ。 いつかはわたしも欲しいなあ。
ここでは、持ち込みデザイン、修理、修復、箪笥に眠っているジュエリーの作り直しも可能です♪
それにしても、ジュエリー類を写すのはと~っても難しいです(泣)。ピンボケばかりでごめんなさい。本物は写真の100倍美しいです。 もうちょっと勉強してから、ジュエリー工房を再挑戦します!
このような職人工房見学を行っています。
どのような工房を見学されたいか希望をお伺いして、3.5時間で約3件の工房をご紹介します。 →詳細はこちらから「職人工房見学」。
******* お知らせ! ヴァザーリの回廊の個人予約 !! *******
通常は12名以上や8名以上で英語ガイドが案内しますが、7月から新しく5名以上から日本語ガイドで案内できるようになりました。
今年の9月からヴァザーリの回廊は修復に入り、次回の公開は未定の状況。7月や8月にフィレンツェに来られる方は、ぜひご一考くださいね。
<ヴァザーリの回廊のみを見学される場合>
日時:毎週土曜日の16時30分から約90分間
料金:お1人様120ユーロ
ガイド:日本語
<ウフィッツィ美術館とヴァザーリの回廊の両方を見学される場合>
日時:毎週土曜日の15時15分からで約3時間
料金:お1人様140ユーロ
ガイド:日本語
8月8日(土)はすでにお二人からのご予約があります。この日に見学される方を同時に募集中です! 興味のある方、予約希望の方は、わたしのメルアドまでご連絡ください。先着順で受け付けております。
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トンボのジュエリー、素敵!!欲しくなっちゃう。
工房オリジナルのトンボデザイン。 次回来た時に行きましょうね~。 工房では卸価格で購入できるのでお店で購入するより安いです。 ちなみに右上の写真のフィレンツェ彫りのリングは確か450ユーロだったはず。 こんな指輪がしっくりいくような素敵なマダムになりたいなあ(笑)。
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