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オルビートの大聖堂 (ウンブリア州)

長らくお待たせしてすいませ~ん。 

オルビエート最終編が遅れましたが、大聖堂のご紹介です。 こちらが大聖堂のファサード。 尖塔と三角形が特徴的な、イタリアを代表するゴシック建築の1つ。1290年に着工が開始され、完成したのは1600年代。約300年の年月がかけられています。こんな建物を目の前にすると、人の一生ってホントに「光陰矢の如し。」て感じです。

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横から見たところ。深緑と白の大理石でお化粧されています。トスカーナ州のシエナの大聖堂もこんな風に、縞模様になっていますが、これは十字軍でエルサレルムに行ったときに、モスクなどのデザインを目にして、イタリアに帰ってきて、その模様を取り入れたと言われています。十字軍では、こんな風に他国の文化も入ってきました。

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大聖堂のファサードにはこのように4つの像が取り付けられています。これは何かと言うと、福音書の著者、マルコ、マッテオ、ルカ、ジョヴァンニのシンボルです。時計回りに、ライオン=マルコ、ワシ=ジョアンニ、ウシ=ルカ、天使=マッテオとなります。 

イタリアに来たら、絵画、フレスコ画、像等でこれらのシンボルに遭遇すること多々あり。 ぜひ探してみて下さいね。 ちなみに福音書とは、キリストが言ったこと、行ったことを記録したものです。

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さらに、この聖堂のファサードは聖書のさまざまなシーンで装飾されています。

シーンは左から右に進みます。中央は神様がアダムを誕生させています。右側は神様がアダムの脇腹に手を入れています。 さて、なにが出て来るでしょう??

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スルスルスル~。 イヴの誕生!! 女性としては複雑な心境、です、よ、ねえ。

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こちらはヘビにそそのかされたイヴが、アダムに禁断の実、リンゴを食べさせようとしているところ。 右側は、2人が楽園を追われているところ。

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かと思えば、こんな風に最後の審判で地獄行きを言い渡された死者が地獄へ連行されていくシーン。

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こちらは地獄でこらしめにあっているところ。こわっ。 

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リアルなこの彫刻を見るだけでも、面白い。 聖堂内にはルカシニョレッリやフラアンジェリコのフレスコ画があり、こちらもかなりの見応えありです。

オルビエートは小さな街ですが、じっくり見て歩けば丸1日はかかるでしょう。 地下にはエトルリア時代の遺跡が残されているので、地下探検ツアーも面白いかも。





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[ 2009/07/02 18:10 ] @イタリアの中世文化 | TB(0) | CM(0)

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