これはどこでしょう?

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答え: フィレンツェの洗礼堂

目の前に建つカラフルな大聖堂の美しさに圧倒されがちだけど、シンプルな幾何学模様の洗礼堂も、また美しや。
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ここは、ヴェッキオ宮殿の五百人広間。

美術館にもなってるから、観光目的でも入館できるけど、ときとして、イベント会場としても利用されるオールマイティな、現役のフィレンツェの市庁舎。
近いところでは、ドルチェ&ガッバーナのショーのステージとして使われました。

特別展示中。ルネッサンス時代の晩餐会のイメージなのかしら。本物の銀製だったり、真鍮だったり、大理石だったり、貝殻だったり。派手だわ。すべてフィレンツェの職人達の手になるもの。

ヴェッキオ宮殿の中庭では、ドルチェ&ガッバーナのショーのためにコラボした、フィレンツェの職人達による作品が展示されています。
職人の作品だから、もちろん一点もの。
なのに、誰でも入れる中庭の、しかも、ほぼ屋外に展示するとは、泥棒の多いイタリアで、がんばるフィレンツェ。

地上階にある中庭の展示は別にして、2階にある屋内への搬入は、どこからするでしょう。古い建物なので、なんちゃってエレベータしかないヴェッキオ宮殿。
・・・・搬入は外からするのです。

ヴェッキオ宮殿、建立は13世紀(1200年後期)。いまはフィレンツェ市の市庁舎だけど、イタリアが統一する前はフィレンツェ共和国の国会議事堂。
ざっと計算しても8世紀もそこにあり、8世紀も変わらずに、フィレンツェ市民の取り決めの中心になっている建物。
なかなかに稀な存在なのではないかと、宮殿の石に手を置き、思いを馳せてしまった。