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1ヶ月後

イタリア時間の午前。
iPhoneに入れてあるアプリ「ゆれくるコール」が
ぴひゃらん ぴひゃらん と数回に渡り鳴りだした。

設定を実家のある福島県郡山市で
震度5弱以上にしてある。

イタリアにいても、知らせてくれるね。
「ゆれくるコール」ってば。

ドキリとして、すぐに姉宅へ電話してみるも、
当事者、いたって平静。

父は
原発事故で世界中フクシマの名が有名になり、
放射能汚染で本宮まで、規制区域。
それに関係なく、我ら畑仲間は、思い切り野菜を食べている。

わたしの家族って、なんか平和。
わたしの方が慌てているみたい。

断崖に波が押し寄せる海。
ここは福島県浜通地方にある広野町。
原発から20キロ圏内にある町です。

2002年に日本で開催されたワールドカップのときに、
友人達と遊びにいったときの一枚。


102-0220_IMG_20110411230341.jpg


いつになったら、この海岸を再び歩けるようになるんだろう。

こちらは魚市場。
キロメートル・ゼロの地元魚多し。
実家では、福島浜通りの漁港直送のピカピカに光る
新鮮な魚を食べるのが、楽しみだった。


102-0224_IMG_2.jpg


東京へ電気を送るために作られた福島原発。
今回の事故が起きるまで、どのくらいの人が
24時間不夜城の東京の電気の一部が
この原発から供給されたいたことを知っていたのだろう。

福島出身でいながら、わたしは知りませんでした。

今までは原発があるから、事故の起きる確率は少ないから、
それに代わるエネルギー供給源の研究が遅れていたのだとしたら、
いまが、研究を推進する時ではないのだろうか。

過去20年の間に、瞬く間に発展した
コンピュータや携帯のテクノロジー。

本気で研究すれば、
クリーンでグリーンなエネルギーの開発も加速しないかしら。

原発避難の方々は、家があるのに、
避難を余儀なくさせられ、
報道では避難、避難と口を揃えるけど、

あとどのくらい、避難生活を続けなければならないのか。
いつになったら、地元に戻れるのか。
いつになったら、仕事を再開できるのか。

道しるべがまったくない道の真ん中に降ろされて、
途方に暮れるばかり。

まだ一ヶ月。やっと一ヶ月。

時間は一秒ごとに進み、世界も進んで行く。
日々入ってくる、新しい事件や情報に押し流されずに、
いつまでも、当事者意識を忘れずに、
長い復興の道のりをともに歩いて行こう。



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