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フィレンツェ5月音楽祭、開幕です

4月28日にオペラ「AIDA」で開幕する
フィレンツェ5月音楽祭。

毎年、舞台演出などで異色のコラボをすることでも
面白みのある音楽祭。

というのは、聞き知っていた。

でも、ほら、わたし、
去年オペラ観劇デビューしたばかりだから、
オペラの楽しさを知らずに今まで生きてきました。

なんと、偶然にも、今年は、
相方の知人が音楽祭のオーケストラにいて、
PROVAの切符をプレゼントして頂きました。

PROVAってトライするとかの意味だけど、
リハーサルって意味にもなるのかなあ。

初めて知ったのだけど、初演開幕日の2日前から
2回に渡って、このリハーサルを見ることができるらしい。

オーケーストラの人達はラフにシャツとかで演奏しているけど、
出演者は本番と同じ衣装に、舞台作り。
リハーサルといっても、本番みたい。


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このAIDA(アイーダ)の舞台演出をしたのは、
フェルザン・オズペテク。 

トルコ出身の脚本家で映画監督。

光が生み出す質感効果、
ナイル川がそこに流れているよう、
神殿のなかのよう。

舞台上が、本当のエジプトのような
空気感と雰囲気に包まれていて、
そこで歌われるアリア。

20時開演で、終了したのは23時30分過ぎ。

見る前は、ヴェルディの悲劇歌劇かあ
わたし、フィガロの結婚しか見たときないから、
飽きないかなあ。と心配していましたが、

ぐいぐいと引込まれて、あっと言う間でした。
わたし的には、とってもが100倍くらい良かったです。
この公演、成功するといいなあ。


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[ 2011/04/29 10:59 ] @展示会やコンサート | TB(0) | CM(0)

白い塊

白い四角い箱。 素材は大理石。


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次なるものはこれ。


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この二つで連想できるものは?








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IGPに認定されている、ラルド・ディ・コロナータ。


豚肉の油の部分を、
粗塩、ローズマリー、黒胡椒、ハーブ類で揉んで
大理石の箱に入れて熟成させる、コロナータ村の特産。

ハーブ類等の調合は会社の極秘情報。

わたしたちが行ったお店の裏には熟成室があり、
見せてもくれますが、写真撮影は禁止です。

なので、できたものをお見せしましょう。


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上段に並んでいるのは、22ヶ月熟成されたラード。
下段に並んでいるのは、12ヶ月熟成されたラード。

相方のお母さんの
「コロナータ村のラードが欲しいわ~。」
の鶴の一声でパスクアの日曜日に、山道をズンズン登っていってきました。

わたしも相方も、ただの付き添いで買うつもりはなかった。
(「エ~っ」 という外野の声が。)

その土地で地場産を買うとなんでもお手頃価格だけど、
ラルド・ディ・コロナータも同じ。

フィレンツェの中心街で前菜として頼んだら
10ユーロは下らないでしょう。

試食して、値段みたら、マストにゲットな気分に。


このコロナータ村の外の風景


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村の奥に見える切りだった山が白くなっているけど、
雪ではありません。 

大理石!

この周辺ははるか昔から大理石のお山がいっぱい。

フィレンツェにある、ミケランジェロのダビデ像の大理石も
ここから運ばれました。

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コロナータ村とその周辺の村民は、
大理石の採石をなりわいとした寒村でした。

当時の写真と、大理石を山から降ろす仕組みを展示。


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生ハム等になる大切な豚の肉の部分を売ったあと、
自分たちの手元に残るのは、
残った豚のラード(油)部分、と豊富にある大理石。
冷蔵庫もなかった時代。

このラードをなんとか保管して
1年を通して食べれるようにならないだろうか。

塩やハーブを混ぜ合わせ、
1年中気温の一定な大理石の箱に入れて
生まれたのが、このコロナータ村のラルド。

スローフードやIGPの認定制度ができるまでは、
寒村の貴重な食べ物だったけど、
いまは一躍注目の高級食材。

いまは至る所で、ブロックのラードの塊を見かけますが、
正真正銘のラルド・ディ・コロナータには、
真空パックを剥くと、

ロゴが打ち付けられた金製の赤いタグがついています。
このタグがついていたら、本物です。

本当に小さな村だけど、新鮮な自然と空気のなか、
そぞろ歩きも楽しいです。


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結局、我々、22ヶ月のブロックをご購入♪
今夜は薄く切って、温めたパンの上に載せて食べよう。
ふふふ


ヴェローナへの旅。Valpolicella*ヴァルポリチェッラ

ここはヴァルポリチェッラ。

3種類の葡萄をミックスして作られた
アマローネという赤ワインで有名な地。


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ちょっとした手違いから生まれたといわれるワインで、
摘んだら、しばらく陰干しさせて、糖度を高くしてから
絞られ醸造される、ちょっと変わった手法のワイン。

いまは、DOCGワインに認定されています。


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トスカーナ地方で見られるサンジョヴェーゼ種は
腰の高さまで、あるかないかくらいなのに、
ヴァルポリチェッラの葡萄の木は、全体的に背が高い。
さらに、左右に伸びてY字型に枝が伸ばされている。

新鮮な印象。

丘に囲まれた大地に連なる葡萄畑。


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この日は、フィレンツェへ帰る日。
アグリで教えてもらったセラーへワイン購入に。

途中、こんな看板を発見。


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"イタリアン ポップ asakusa "

アサクサって、あさくさって、浅草?!

日本好きなイタリアンが結成したのかなあ。
イタリアンポップとアサクサて、すごくミスマッチ。

どんな人でどんな曲なんだろう。
サクっと検索したら、でてきた~(笑)。
なんか、楽しそうな人達だなあ。

ザ・アサクサ・バンド
視聴もできるので、興味のある方はどうぞ。
http://www.myspace.com/theasakusaband/


さて、本題から外れてしまいましたので、軌道修正。

ヴァルポリチェッラ地区には小さな街が集まっていて、
車で5分くらいで、もう目的地に着いちゃった。

アマローネの相場価格は50~60ユーロと踏んでいたのに、
ここでは、1本16ユーロでした。 びっくり。やすいっ。

アマローネ用に醸造した半干しブドウを再利用して香り付けした
リパッソは10ユーロ以下。

もちろん、DOCワイン、ヴァルポリチェッラもご購入~。

我が家に遊びに来るご友人達、
早めにフィレンツェに来れば、ご馳走しますよ ♪ 

早いもの勝ち~。





[ 2011/04/22 20:36 ] @イタリアの美しい自然 | TB(0) | CM(0)

ヴェローナへの旅。アグリ飯。

先週は14日から毎日仕事で外にいて、
気がついたらもう月曜日。
仕事って、あるときは集中するものですね。

日本旅行業協会(JATA)が、東日本大震災からの復興に向けて、
国内&海外旅行促進の取り組みを進めていますが、
その合い言葉が、

”日本を元気に、旅で笑顔に。”

わたしも、現地で、春の陽光溢れるイタリアの空気を吸い、
お客様が元気で笑顔になれるように、
精一杯、対応したいです。 
これも、わたしができることの1つ。がんばろ!

さて、今回はヴェローナの旅の続編。

Vinitalyでは、たくさんのワインを試飲しますが、
美味しいワインを求めて味覚を集中させたりと、
楽しむよりも、仕事モード。

さて、もう18時だし、会場を離れ、アグリへ。

この日は夏日の暑さで、屋外でも夕食が楽しめる気温。
庭で食事をすることにしました。

自然に囲まれたアグリに、お月様が輝き始めた時間。
ほ~っと安まるひと時。


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やっぱりワインは、リラックスしながら、
ゆったり味を楽しむのがよろし。


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前菜からデザートまでのフルコース。
プリモとセコンドは、3~4種類から選べるのも嬉しい。

まずは前菜。


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プリモは、2種類をチョイス。
アマローネのリゾットと、
手打ちパスタにあひるの肉のミートソースを和えたもの。


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パスタを食べているときに、
ぷ~んと、
肉の焼ける香ばしい匂いが。


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焼いている主人にまとわりつく猫。
気持ち、わかるな~(笑)

焼きあがったばかりの
サルシッチャ(ソーセージ)、鶏肉、豚肉。

う~ん 香ばしい。 美味ですぞ。

はっ!? 

と我に返ったときには、お皿には骨を残すのみ。。。
食い意地が張って写真撮るの忘れちゃった(涙)
ごめんなさい。

お腹いっぱいになったので、デザートはパス。

そしたら、じゃあ、ノチーノはいかが?
と出された、クルミをアルコールに漬けた食後酒。


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ほどよい苦さとアルコール分が、
食べ過ぎた胃の消化を助けてくれるみたい。

素朴で、滋味で、手作りの味が心をほっとさせてくれる。
空気が澄んで星が瞬く、自然の演出も最高です。

シンプル イズ ベスト 

まさにその名の通りの、アグリの夕食。

あれほどたくさん食べたのに、
朝もお腹がすいて目が覚めました。

良き時間を過ごさせてくれた、今回のアグリ。

来年もVinitalyに来るときは、
敢えて新規アグリを開拓せずに、また利用したいなあ。

その頃は、臨月の奥さんのお腹のなかにいる赤ちゃんも、
きっと元気にお兄ちゃんと遊んでいることでしょう。


[ 2011/04/18 21:04 ] @ 美味なるもの | TB(0) | CM(0)

Vinitaly 2011

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わたしが行った初日は、そんなに人の入りが多くなかったけど、
翌日から大変な混雑だったらしい。

イタリアのワインが多くの人の感心を集めていることが嬉しい。

今年はたった1日だけの滞在。
朝から開始。


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それにしても、朝っぱらからのワイン。
素敵すぎます(笑)

フィレンツェで有名ワインを味わえる機会はあるけど、
マルケ地方のはあまりお目にかかれない。

しかも、6月まで開催してる絵画の展示会があるので、
マルケへは行く予定。ついでにセラーへも足を運ぼうかな。

そんな2++の要素が相まって、
今回はマルケ地方を中心に見てきました。

ロッソ・コーネロやラクリマ・デ・モッロ、
ヴェルディッキオなど、なかなかに上手いワインが勢揃い。

美味しくても、なにせ長期戦だから、
なるべく口に含むだけにしているけど、

ゴクン。と飲んじゃった。

アマアマすぎず、ほのかにほろ苦さが残る、
小さなサクランボから生まれるヴィショーレ。


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このメーカーのは、日本に入っているそうなので、
探せば国内で見つかると思いますよ。

ざっと、トスカーナ地方やヴェネト地方も立ち寄ったけど、
ほかの会場と比べると、規模が違う。

バンフィはお城を立てちゃうし


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地区のワインごとにカラフルに色分けしてるし


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お金をかけられる、裕福な地方のブースって感じ。


それにしても、見本市会場のパニーノはマズイ。すごくまずい。
どうしたら、こんな風にまずくできるんだろう。びっくりな味。
フィレンツェの見本市会場の方が全然OK。

しかも、1社だけが、場内のバールすべてに仕入れしているので、
どこのバールもまったく一緒。 次回は、パニーノ持参で来よう。

そんなパニーノでとりあえずの腹塞ぎをしたあと、
こんなワインと食事のマリアージュの現場を発見。

うう。 いいなあ。


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もちろんテレビ局も。


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あ、相方。


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ごめん ごめん 間違えちゃった



[ 2011/04/14 02:25 ] @食とワインの見本市 | TB(0) | CM(2)

1ヶ月後

イタリア時間の午前。
iPhoneに入れてあるアプリ「ゆれくるコール」が
ぴひゃらん ぴひゃらん と数回に渡り鳴りだした。

設定を実家のある福島県郡山市で
震度5弱以上にしてある。

イタリアにいても、知らせてくれるね。
「ゆれくるコール」ってば。

ドキリとして、すぐに姉宅へ電話してみるも、
当事者、いたって平静。

父は
原発事故で世界中フクシマの名が有名になり、
放射能汚染で本宮まで、規制区域。
それに関係なく、我ら畑仲間は、思い切り野菜を食べている。

わたしの家族って、なんか平和。
わたしの方が慌てているみたい。

断崖に波が押し寄せる海。
ここは福島県浜通地方にある広野町。
原発から20キロ圏内にある町です。

2002年に日本で開催されたワールドカップのときに、
友人達と遊びにいったときの一枚。


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いつになったら、この海岸を再び歩けるようになるんだろう。

こちらは魚市場。
キロメートル・ゼロの地元魚多し。
実家では、福島浜通りの漁港直送のピカピカに光る
新鮮な魚を食べるのが、楽しみだった。


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東京へ電気を送るために作られた福島原発。
今回の事故が起きるまで、どのくらいの人が
24時間不夜城の東京の電気の一部が
この原発から供給されたいたことを知っていたのだろう。

福島出身でいながら、わたしは知りませんでした。

今までは原発があるから、事故の起きる確率は少ないから、
それに代わるエネルギー供給源の研究が遅れていたのだとしたら、
いまが、研究を推進する時ではないのだろうか。

過去20年の間に、瞬く間に発展した
コンピュータや携帯のテクノロジー。

本気で研究すれば、
クリーンでグリーンなエネルギーの開発も加速しないかしら。

原発避難の方々は、家があるのに、
避難を余儀なくさせられ、
報道では避難、避難と口を揃えるけど、

あとどのくらい、避難生活を続けなければならないのか。
いつになったら、地元に戻れるのか。
いつになったら、仕事を再開できるのか。

道しるべがまったくない道の真ん中に降ろされて、
途方に暮れるばかり。

まだ一ヶ月。やっと一ヶ月。

時間は一秒ごとに進み、世界も進んで行く。
日々入ってくる、新しい事件や情報に押し流されずに、
いつまでも、当事者意識を忘れずに、
長い復興の道のりをともに歩いて行こう。



ヴェローナへの旅。ヴェローナ中心街

アグリへ荷物を下し、いざヴェローナへ。
中心街を4時間ほど散策する予定。

ここは、ヴェローナの駐車場。
赤いランプは駐車中のスペース。
緑のランプは空車のスペース。


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塵一つ落ちてなくて、新しくて、最新設備で、
イタリアじゃないみたい。

すご~い。 
変なところに感心する相方とわたし。


駐車場を出てみると、

あ~。 地上に出た途端、現実に引き戻された。
やっぱりこのいい加減な標識の立て方はイタリアだ。


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観光客、しばし立ち尽くす。

右へいっても、左へいっても、目的地は一緒なのか。
どっちが近いんだろう。 ビミョウ~。


わたしたちは右へ。
門を通り抜け、目の前に現れたのは、アレーナ!


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昔は闘技場、いまはコンサート会場。
夏期はここで野外オペラフェスティバルが開催されます。

時は移り変わっても、「人を集める」場所ということでは
今も昔も変わらず。

それにしても、よくこんなに良い状態で保ち続けたもんだ。
ヴェローナのピンクの石が、軽量感を与えていて
ローマのコロッセオより重々しくないのもよろし。

ヴェローナと言えば、
ロミオとジュリエットの舞台になった街だけど、
作家のシェークスピアがこの街を訪れたことはなかったということ。

イギリスに住んでいたヴェネツィア人等から話しを聞いて
構想を練ったらしい。

ジュリエットの家や像、お墓まであるが、すべて作り物。 
私たちの観光時間は4時間ほど。
なので、シンプルにスルー。

ブランド店がずらりと並ぶ
via Mazzini(マッツィーニ通り)の行き着く先は、エルベ広場。


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ず~っと前にヴェローナを観光したときは、
まだ、野菜だの、果物だの、チーズだの、
生活に必要な市場で、活気に溢れていたのに、

いまはすっかりお土産屋さんの市場に。
ヴェローナ市が規制できなかったのか、
残念無念。 

気分を変えてシニョーリ広場。
当時のエルバ広場は庶民の広場。

裏手にあるシニョーリ広場は、貴族の広場。
いまでも、シニョーリ広場は豪奢なパラッツォ(建物)に
取り囲まれています。

広場の中央に立つ彫像は、ダンテ・アリギエリ。
フィレンツェの政争に破れ追放されたダンテを
最初に迎え入れたのが、ヴェローナ国だったそう。


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「神曲」の構想か。 
永遠の恋人「ベアトリーチェ」のことか、
それとも、フィレンツェに残してきた家族のことか、

う~ん。と考え込んでいるダンテ。

テクテク歩いて、アディジェ川付近にある、
アナスタジア教会とドゥオーモへ。


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ヴェローナで必見の教会は、本当はサンゼノ教会。
前回見たけど、今回は時間がなくて行けなかった。

4つの教会を見れる教会カードがあり、6ユーロ。
一年間有効なので、来年のVinitalyまで楽しみに取っておこう。

アディジェ川付近には、路地にこんなトラットリアも多し。
いいなあ。 夏は気持ちよさそ。


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これはアディジェ川にかかる橋。
きれいに弧が描かれていて美しい。
きっと、氾濫防止にもなっているんだろうなあ。


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透明度の高い、ブルーリバーのアディジェ川。
マロンリバーのフィレンツェとは大違い。

川面の風景はイタリアというより、ヨーロッパっぽい。


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最後の訪問先は古代劇場。
ここで発掘された古代ローマ時代の遺跡を展示する博物館もあり。
とても良い状態で保存されており、見る価値大。

円形劇場は闘技場。
この半円の劇場は、テアトル。
劇を上演していたところです。

川と中心街をバックにした舞台。夏は気持ちよかっただろうなあ。
古代ローマ人って、都市計画が上手だったんでしょうねえ。


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明日は、本旅のメイン、Vinitaly。
中心街ではプレオープンをしていました。


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高級車が駐車してあり、
招待客のほとんどは、ジャケットにネクタイの正装。

でも、お腹がポコっと出ているあたりが、
ワイン好きで美食家って感じの業界人風情(笑)

私たちは、この日の夜は、アグリからもほど近い、
Valpolicellaのエノテカでお食事しました。

ここ数年連続でガイド・ミシェランの☆印のお店。

アグリのオーナーからも美味しいところを教えてもらい、
中心街へ行く前に、いくつかお店とメニューをチェックしたけど、
やはり、予定通りに、このエノテカで食事をすることに。


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レストラン級なので、写真は控えて撮りませんでした。
どれもこれも、素材が活きている洗練された料理で、
私たちの舌はとても喜んでくれました。

トラットリアも素朴で美味しいですが、
たまには、洗練されたお洒落なところも良いもの。

さて明日はVinitalyです。


[ 2011/04/10 23:00 ] @イタリアの都市 | TB(0) | CM(0)

ヴェローナへの旅。アグリ。

前回のブログを読んでくれた友人知人から
いろいろ連絡をもらいました。ありがとう。

みんながみんな、それぞれにできることを
がんばっているよ。

そんな力が底から湧き出るような、
たくさんの勇気と元気をもらいました。

小さな力が大きな原動力に!
心の再生、現在進行中です。

今回のブログは気持ちを入れ替えて、ヴェローナへの旅。

ローザ姉さんが言っていた。
4月3日がお天気なら、1年間晴れ日が続くのよ。って。

本当にそうなって欲しいなあ。
少なくても、今週はずっと快晴が続いていて、
せっかく新しく買ったスプリングコートも、
いまだ着る機会に恵まれず。
薄手のシャツ1枚で充分です。

そもそも、ヴェローナへの旅は、Vinitalyがあってのこと。
Vinitalyは、イタリア最大のワイン見本市。
今年は相方の都合がどうしても調整できずに、
初日の7日のみ行ってきました。

1日のみのVinitalyなので、朝から晩まで行こう。
ということで、前日にヴェローナ入り。

今回の滞在先はせっかくなので、アマローネで有名な
Valpolicella (ヴァルポリチェッラ)地区のアグリへ。

アグリへのチェックインの鉄則。

道路に電灯のない田舎の一軒家なんてことがザラにあり、
さらには、カーナビがぜんぜん頼りにならないことも普通。
なので、明るいうちにチェックインを済ませておくこと。

今回もやはり、
あっちに行き あれ ?  
こっちに行き、あらら ?


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細い農道に砂埃を舞い上げつつ、
相方と喧々囂々しながら、
モクモクな砂埃の先にやっと見えたアグリ。


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周囲は、葡萄畑。 う~ん いいねえ。


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いつも、新しいアグリへ行くときは期待と不安でドキドキ。
HPがきれいでも、アグリが良いとは限りません。
大切なのは、人とサービスのソフト面。
次に、部屋や設備などのハード面。

ソフト面は滞在してみないと分からない事が多々あり。
まずはハード面をチェック。

ここが私たちの部屋の名前。


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ベッドと対面している窓からは、優しい光が。
眺めはもちろん、葡萄畑。

屋根裏部屋みたいに、天井に梁があり、
床はフローリング。 
木の香りが心を落ち着かせてくれます。


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アグリにはめずらしく、浴槽~っ! うれしいっ!

観光や見本市のときは、足が棒になるくらい歩くから、
浴槽はめちゃ嬉しい。 
浴槽に浸かると、翌日の疲労感がぜんぜん違う。


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浴槽があっても、ため湯式だと、
お湯を溜めているうちに、あっと言う間に水に変わって、
あっても使えない浴槽を恨めしく思うけど、

ここはいくら使っても、熱いお湯がジャバジャバ出て、
とっても気持ちよかったです。

お客さんの半分はドイツ人でした。
どこへ行っても、ドイツ人の行くところは、清潔で機能もバッチリ。
しかも、自然と建物が気持ち良く共存していて、
自然体でいれる雰囲気の気持ちよさ。

今回のアグリは当たりっぽい感じ♪

[ 2011/04/09 20:47 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)

Rinascita*再生

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季節が移り変わり、すっかり春のフィレンツェ。

枯れ葉を落とした植物達が、暖かい日差しを受けて
毎日少しずつ生まれたばかりの薄い緑色の若芽を伸ばし、

茶色だった土壌には、若草が生い茂げり、
赤・白・黄色の花々が彩りを添えています。

イタリアの報道で、再三耳にするようになった FUKUSHIMA。
日本の報道でも、福島原発。

至る所に FUKUSHIMA や 福島 の言葉が飛び交い、
耳にするたびに、気持ちがズンズンと落ち込んでしまい、

ブログになにを書けば良いのかわからずに、
書いては消し、消しては書いての繰り返しでした。

わたしの日常には、仕事があり、適度の楽しみもあり、
いまのフィレンツェは陽光が輝く日々。

一方で、家はあるのに、いつ帰れるとも知れぬ原発避難の方々や、
地震と津波ですべてを失った人々がいることを思うと、

なにが現実なのか分からなくなってしまいました。

福島原発から10キロ圏内にある、富岡や楢葉町など、
本来なら、海と自然が美しい素敵な町です。
わたしも日本にいた頃は、夏によく行きました。

美しい自然や素朴な人々が住まう町などということは、
原発事故の大きさに負かされて、
原発を作った会社名は人々に忘れ去られても、

福島という名は、歴史上、これからずっと、
原発事故のあったところとして、
世界中の人々の心に残ることでしょう。

とてもやるせなくて、悲しいです。

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ヒットラーに象徴されるような「悪い敵」がいて、
それと戦うという物語は、勝ち負けが重要だった。
相手が宇宙人でも、同じ。

しかし、「自然」というやつと戦うのは
勝ち負けが問題なのじゃなくて、
和平のみを目的にするしかない。

あれだけひどいことをした自然が、
もうじき桜を咲かせる。

(by 糸井 重里)
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これは地震や津波の天災に向けて書かれたことば。

原発が天災とは、わたしには思えないけど、

この言葉と、春の暖かい空気や
元気の出る青空や草花に癒されながら、
自分の気持ちも少しずつ再生して、

日常の時間を過ごしつつも、
被災された方々にも、できるだけ早く、
それぞれの理想の日常が来ることを祈りながら、
長期に渡る支援をしていきたいと思います。

と同時に、フィレンツェ時間を、
時には元気に、時には真面目に、
陽気な笑顔でご案内していきたいです。

次回からは、通常通りよろしくお願いします♪