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オリーブの木

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ウフィッツィ美術館裏にあるオリーブの木。
ここでは、1993年5月27日にテロ爆発が起き、
5人の命が奪われました。

ひしゃげたオリーブの木からは、
新しく、緑の葉が生い茂り始めています。

オリーブの葉は、常に常緑であり、
再生、平和、純潔を意味します。

そういえば、ノアの箱船で、水が引いたことを知らせたのも、
白い鳩が運んできた、緑のオリーブの葉。

パンドラの壺では、開封厳禁だった壺を
誘惑に負けてしまったパンドラが開けてしまったがために、
病気、悪意、戦争、嫉妬、災害、暴力など、
悪という名のものが、一瞬にして世界へ飛び散ってしまった。
慌てて蓋を閉じた底に残っていたのが、「希望」。

時間は確実に、1秒ごと進んでいます。
前進しているのが、どうか、明るい光の国でありますように。
わたしは希望を持って、願うと同時に、信じています。 

pray for japan !


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3色の願い

この3色には、このような意味が込められています。

bandiera_20110318034847.jpg 緑は「願い」を。

bandiera_20110318034709_20110318034847.jpg    白は「祈り」を。

bandiera_20110318035210.jpg 赤は「愛」を。


今日はイタリア統一150年記念で祝日でした。

イタリアの国旗、3色の想い。 
どうか、世界に、日本に届きますように。

世界中が、日本を応援しています。

小学校の教師で、子どもたちに希望を伝えたいと考え作成した、
hideyumoさんの作品です。





福島という地名が世界中で瞬く間に有名になってしまい、
原発はまだ現在進行形。 
どうか、みんなの願いをかなえてください。
お薬が、早く効いてくれますように。



ありがとう

原発の近くで、必死に作業を進めている方々、
ありがとう。

被災地に入り、
多くの人を助けている自衛隊や消防の方々、
ありがとう。

被災された方を支えている方々、
ありがとう。

"自分にできること"を実行している方々、
ありがとう。

情報が直接伝わりにくい、
海外にいるわたしにとって、
ツイッターで逐次流れる新鮮なつぶやきが、
精神安定剤にもなっています。
ありがとう。

いま起こっている原発はなにものか。
正確な情報が入ってこないために、
より混乱を招いているように見えます。
専門的な話を聞いても、どこかストンとこない。

会計士の言うことでさえ理解不能なわたしには、
専門的な説明はちょっと高度。
そんなわたしにでも、理解可能な解説をしてくれる、
それが、こちらです!

まずは、こちらをお読みになってから、
youtubeをご覧になられると、より理解度が高まります。
↓↓↓↓↓
うんち・おならで例える原発解説
http://togetter.com/li/111871



おなかがいたくなった原発くん




いずれも、メディアアーティストの八谷和彦さんによる解説です。
ありがとう。

この情報は、pacchorina さんのつぶやきから拾いました。
pacchorinaさん、ありがとう。



勇気

日本とイタリアの時差は8時間。
イタリアの方が、8時間遅れ。
イタリア時間の朝8時に起きると、すでに日本は夕方の4時。

朝目覚めて、すぐにすることは、手元にあるiPhoneで、
日本のニュースをチェックすること。
怖い。どんなニュースが飛び込んでくるのか、怖い。

今日は朝一番に原発のニュース。
イタリアのニュースでは、それはそれは大々的に報道している。

TOKYO や OSAKA と違って、
今回のことがない限り、ほぼ有名になることはなかった
わたしの故郷、FUKUSHIMAが、一躍有名に。。 
すっごく複雑な気分。

実家の福島県郡山市は原発から60~70キロ。
でも今朝は仕事があったので、気を取り直して仕事へ。

その後、郡山市にいる姉に電話してみるも、
いまのところ、大丈夫なようだ。

郡山の姉の住んでいる地区では、
11日から電気とガスは通常とおり。
水は、近所の方が井戸水を汲み上げているようで、
大変なのはお互い様ということで、随分助かったようです。

放射能物質も、郡山で18時~19時に測定した結果、
0,01ミリシーベルト。人体に影響のない数値です。

原発から60~70キロにある、
郡山市の情報が知りたい方は、こちらからどうぞ。 
東京にいる方も、少しは不安軽減の材料になるかも。
ニュースでは報道されにくい、現地の生の声です。

福島県郡山市災害避難救済情報
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/eq/1300172963/

さらに、原発について、
わかりやすく、丁寧に説明してくれるHPはこちら。

原発に関するQ&Aまとめ
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=956


どうしても、落ち込み気味になるけど、
この状況下で、"自分にできること"を、探し行動に移している、
たくさんの日本人がいるのに、勇気づけられます。

すでに、ご覧になられた方もいると思いますが、
こんな、素敵にがんばっている方々に感謝!

ガンダムのイラスト、大河原邦男氏

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東大に貼られていた募集広告

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なんか、ちょっと元気がでた。

そんな、"ちょっと"が大切!




フィレンツェ歌劇場 今週東京でコンサート決行

今回ご紹介したフィレンツェ歌劇場ですが、
14日現在の福島原発の状況を考慮し、
本日のコンサートを最後に日本を後にするようです。

勇気ある決断で、2日間に渡る公演をしてくれた
フィレンツェ歌劇場に感謝です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

フィレンツェの
マッジョ・ムジカーレ・フィオレンティーノ(フィレンツェ歌劇場)は、
ちょうど地震が起きたとき、
横浜での「トスカ」公演に向けてリハーサルをしていました。

地震直後から、フィレンツェ市長やイタリア大使館等と
連絡を取り合い、決行するか、中止にするか、決断を迫られ、
現状の情報収集をしながらの、6時間に及ぶ話し合いの末、


"緊急帰還の通達がないのに、日本を離れる理由はない。

日本に残り、いまの困難な状況下で、
音楽という共通の言葉を通して、日本人へ勇気や願いを届け、
一緒に苦しみや悲しみを分かち合いたい。

ツアーを決行して、被災で苦しんでいる人々のためにも、
音楽を奏で歌い続けることが必要です。

これは、我々から日本へ送るメッセージです。"


指揮者ズービン・メータを率いる団員は決行することを決意。

フィレンツェ歌劇場の3月11日付けのブログのタイトル。
"東京で地震にあいましたが、ツアーできている全員元気です。"

スクリーンショット(2011-03-14 13.23.18)
スクリーンショット(2011-03-14 13.21.48)


300名の楽団のうち、4名は精神的に不安定な状態で、
イタリアへ帰りましたが、残りは3月12日に、
横浜にて予定通りにトスカを上演。


Marco Berti nel ruolo di Mario Cavaradossi


ホールは満席。
終演後は、ズービン・メータと楽団、そして観客も、感無量。
鳴り止まぬ拍手とスタンディングオベーションは、
約20分間におよんで続けられました。

フィレンツェ歌劇場責任者のフランチェスカ・コロンボ女史も
フィレンツェから駆けつけ、

3月16日には、イタリア150年祭にも関わらず、
フィレンツェの市長が、イタリアを離れ、
日本でフィレンツェ歌劇場に合流するそうです。

緊急送還通達が届かない限り、
今日から、月、水、金と、3日間に渡り、
東京文化会館でヴェルディの「運命の力」を上演します。

地震に慣れていないイタリア人が、この状況下で、
日本に残りツアーを続けることを決意したことは
すごいことだと思います。


スクリーンショット(2011-03-14 13.18.42)
by オペラ・フェスティバルのHP


イタリア統一150年を記念しての「運命の力」上演だけど、
いまの日本も、運命の力、底力でがんばろう!


フィレンツェ歌劇場の公式ブログ
http://maggiofiorentino.blogspot.com/


オペラ・フィエスティバル
http://www.nikkei-events.jp/opera/firenze.html


[ 2011/03/15 00:26 ] @展示会やコンサート | TB(0) | CM(0)

天災

前回のブログでテイストの続編をお伝えすると書きましたが、
まるで遠い昔のことのように思われます。

金曜日の朝に、早起きの相方に起こされ、
「日本で大きな地震が起きたらしい」と。

朝食そっちのけで、ネットにアクセスしてみると、
目の前に流れる映像に唖然とし、
急いで実家に連絡してみるも、当然、電話は不通。 
実家は福島県郡山市。

同日の夕方遅くに、甥がスカイプをオンにしたので、
やっと、姉家族と連絡をつけることができ、
同時に、父も元気とのこと。

室内はめちゃくちゃ。食器の8割は割れてしまったけど、
全員が無傷だったことに安堵。

朝から飲まず食わずでコンピュータの前にいたけど、
無事と知り、やっとモノが食べれるようになりました。

メールや電話などで、安否を気遣ってくださいました皆様、
ありがとうございます。わたしの家族、親戚は無事のようです。

地震、津波、原発と追い打ちをかけるように、
次から次へと難題難事が襲いかかっているのに、
なにもできない自分が歯がゆく、

と同時に、様々なところで日本を救おうと、寝る間をおしんで、
体を張って懸命に仕事をされている方々に心から感謝を致します。
そして、今回天災で亡くなった方々へ心から哀悼の意を表します。

映像を見て、twitterを読んでは、涙が出てきますが、
泣くごとに強くなろう。強くなって笑顔で前を向いて行こう。
まずは心配している周囲に、
心に余裕をもって接することができるようにしよう。

* * * * * * * * * *

すでにご存知の方も多いかと思いますが、
役に立てそうなサイトをいくつかご紹介します。

【NHKのオンタイムのニュースが見れます。iPhoneでも見れます。】
NHK地震情報

【Googleが提供するリアルタイム検索。】
キーワードを入れるとピンポイントのtwitterの声が拾えます。
リアルタイム検索

【SAVE JAPAN! 都道府県別、災害救援情報まとめサイト】
http://savejapan.simone-inc.com/

【消息情報(人を探している/消息情報を提供する)】
http://japan.person-finder.appspot.com/?lang=ja

* * * * * * * * * *

東北地方太平洋沖地震に関する義援金の寄付先一覧

【Yahoo!基金】
http://volunteer.yahoo.co.jp/donation/detail/1630001/index.html

【goo募金】
http://special.goo.ne.jp/donation_earthquake/

【nifty】
http://donation.nifty.com/tokusetsu/service/tokusetsu1/

【mixi】(要ログイン)「東北地方太平洋沖地震」への義援金募集のお知らせ
http://mixi.jp/release_info.pl?mode=item&id=1284

【ぐるなび】ぐるなび緊急災害募金サイト
http://shop.gnavi.co.jp/Mall2/3549/388284.html

【24時間テレビ】東日本大地震緊急募金受け付け中
https://cr.ntv.co.jp/24htv/charity/

【JustGiving】東北地方太平洋沖地震へ緊急支援のチャレンジ
http://justgiving.jp/c/1515

【ジャパン・プラットフォーム】東北地方太平洋沖地震
http://japanplatform.org/scb/shop/shop.cgi?id=3&kid=11&



TASTE ! テイスト!

おしゃれで、美味しい、食の見本市。

今週末から3日間に渡り開催されます。

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スーパーには出回らない、職人さんが作る食材がメイン。
フィレンツェでも、エノテカ(ワインバー)や高級食材店で
最近、ちらほら見かけるようになった食材のオンパレード。

今年で6回目。少しずつ知名度が増し、
出展数も、来場数も毎年増加中。

会場には、ずらりと職人製造高級食材が並んでいます。

まるで我が子を自慢するように、
これはね、ここで生まれて、こんな風に作っているんです。
と情熱を持って、製品を熱く語る生産者達。

熱気に満ちた雰囲気のなかで、

こっちにおいで~と呼びかける美しい色のチーズ。

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ほらほら 僕、美味しそうでしょ。食べてみて。
と手招きする生ハム。

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かわいいパッケージの小瓶たち。

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食材との出会い、生産者との出会い
をアレンジする見本市、それがTasteの醍醐味かも。


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大規模な見本市だと、どこを見ればいいか、
迷っちゃったり、食べ飽きちゃったりするけど、

Tasteの規模は大きくもなく、小さくもなく、ほどよい感じ。
半日あれば充分じゃないかしら。

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でも、夕方からだと、す~っごい人。
試食するのに、順番待ちして10分くらい待つことも。
時間に融通の効く人は、午前が狙い目です!


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開催期間中、フィレンツェ中心街では、
fuori teste (フオリ テイスト)として、
いろいろなお店で、特別企画を実施します。
こちらは次回、お伝えしますね。

* * * * * * * * * * * * * *

TASTE
期間:3月12日(土)~3月14日(月)
時間:土&日 10時30分~20時30分/月 9時30分~16時30分

場所:Stazione Leopolda(V.le Fratelli Rosselli, 5,FREINZE)
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から出ている路面電車TRAMVIAで
会場の目の前まで行けます。所要時間は、だいたい5分くらい。
停車駅名は「Leopolda」。 一番最初の停車駅です。

入場料:15ユーロ/人

過去にTESTEを紹介したブログはこちらから。
試食天国の食の祭典「テイスト」イン・フィレンツェ

* * * * * * * * * * * * * *
[ 2011/03/07 22:03 ] @食とワインの見本市 | TB(0) | CM(2)

フィレンツェ最古のガイドブック

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古そうでしょう。
なんと、1501年に発行された、
フィレンツェ初、そして最古のガイドブックです。

というか、その頃から観光ってあったのね。

巡礼の途中にフィレンツェに留まったり、
各国から大使が来たり、
芸術家がフィレンツェの芸術を見るためにやってきたり、
そんな人達のための本だったのかしら。

作者はFrancesco Albertini (フランチェスコ・アルベルティーニ)。
信仰心の篤い教養人だったようです。

もちろん、その頃は写真はなく文章のみで
彫刻、フレスコ画、絵画と、
フィレンツェのアートを100展以上紹介しているようです。


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こちらは、フラアンジェリコの受胎告知。
いまはプラド美術館にあります。

もちろん、1501年にはフィレンツェにあった作品です。
この最古のガイドブックにも紹介されています。

歴史はその時代に生きた人間のストーリー。

1501年以降も次々と素晴らしい作品が生またれた一方、
メディチ家追放/台頭、ナポレオン進駐、世界大戦と、
あらゆる動乱を通り抜け、いまの私たちの時代があります。

その時間の足跡ともいえるのが、

当時のフィレンツェにあって、いまのフィレンツェにない作品群。

様々な運命を辿って、フィレンツェからスペイン、フランス、英国、
ドイツ、ロシア、アメリカ。と国を超えて行った作品たち。

この最古のガイドブックは、
そんな歴史を辿る上でも興味深い文献になることでしょう。

現代のイタリア語に翻訳した、
このガイドブックが店頭に並ぶのも、もうすぐ。 
英語版もあるようです。
価格は、240, 40 ユーロ。 

まずは立ち読みで。
購入は、、う~ん。 
もうちょっと待ってみよう。。。



ルッカ * 美しい教会群

前回に引き続きルッカ

塔のてっぺんに、ニョキっと木が
生えているグイニージの塔。


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グイニージ公はルッカの君主。
この塔は1390年頃に建てられたそうなので、
2月に紹介したイラーリアの旦那さん、
パオロ・グイニージ公がルッカを統治していた時期。



ルッカを歩いていると、そこかしこに教会と遭遇します。

これはやはりイラーリア編のときに紹介した
ルッカのドゥオーモ、サンマルティーノ大聖堂。


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こちらはサンフレディアーノ教会。
ファサードのモザイクが太陽の光を浴びて美しい。


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内部はロマネスク様式の彫刻が多く残されていて
中世の雰囲気がいっぱい。 

さらに、こちらは、サンミケーレ・イン・フォロ教会。

フォロとは、ローマのフォロ・ロマーノのフォロと同じ意味で、
古代ローマ時代は政治や経済の中心地だったところ。

そこに大天使ミカエル(ミケーレ)を頂上に抱いた
教会が建てられたので、この名前で呼ばれています。


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この3つの教会を見比べてみると、
どことなく、ファサードと鐘楼のつくりが似ています。

ちなみに、こちらはピサの洗礼堂、大聖堂、斜塔。


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ルッカも、ピサも、正面玄関のある1階には大きなアーチが並んでいて、
その上の階層からは、1階のアーチをプロポーション(比率)のベースとして、
細い円柱でさらに小さなアーチで区切られいます。

白い大理石を利用しているのも、共通項。

建築スタイルは1100年~1200年代を代表する、
ロマネスク様式。 

さらに、ピサやルッカならではの装飾方法なので、
ピサ・ルッカ様式とも呼ばれています。

ちなみに、同時期のフィレンツェのロマネスク様式の教会がこれ。
ミケランジェロの丘のさらに上にある、
サンミニアート・アル・モンテ教会。


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透かしのような細い円柱はなく、
緑と白の大理石の2色使いで、
比率の美しさを表現しています。

ルッカはピサの建築様式に強く影響を受けていますが、
フィレンツェは独自の様式美を確立しているのがわかります。

1都市の観光やそぞろ歩きも楽しいけど、
同時代の建築物を複数の都市で見比べると、

どの街がどの街に影響を受けたのか。
どう発展したのか。

などなどが分かって、結構面白い、建築探訪。



ルッカ * 円形劇場跡広場


イギリスのBBC局とガイドブック「ロンリー・プラネット」が、
ちょうど、"2011年春のベスト・シティ" に、
ルッカを紹介していました。


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ルッカはトスカーナ地方の1都市。
いまもなお、1500年~1600年代に建てられた城壁で囲まれた街。


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そして、唯一、メディチ家の紋章が見られない街でもあります。
別な側面から見ると、唯一、メディチ家が制覇できなかった強国、
それがルッカ。 

1847年にトスカーナ大公国に編成されるまで
ルッカは自治国として栄え、
イタリア統一時の1861年にルッカもイタリア国の1都市になるのです。

メディチ家にも屈しなかった私たち、ルッカ人!
と、さぞかし、いまも誇りに思っていることでしょう。

旧市街は城壁の内側にありますが、
何度行っても、地図なしでは歩けないルッカ。

フィレンツェより街は小さいのに、な~んかいつも迷ってしまう。

円形劇場跡広場へ初めて行ったとき。
なかなか見つけられなかった。

上から見下ろすと、きれいな楕円を描いている広場。
ということは、円が閉じられているということ。


Lucca.jpg
photo by wikipedia

それゆえに、広場に通じる道も、
狭い横穴のようなところを通らなければなりません。


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ここを通ると、あら不思議。
視界が広がり、楕円形の広場の内部に出るのです。


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古代ローマ時代には、いまの広場で、
さまざまな闘技が繰り広げられたのでしょう。

時間を重ねた今、昔の円形劇場は住民の住むアパートへ
すっかり姿を変えています。

建物の一階には、
いろいろなお店があってそぞろ歩きも楽しい。

外側は、こんな感じ。


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円形劇場の雰囲気は、広場の内側より外側のほうが、
より感じる、不思議な造り。

まさに歴史と共存していると言える街づくり、あっぱれです。