なんとなしに、ぼ~っとテラスから外を眺めていたら目に留まった
最近は暖かいから、なんと、
ミモザの花が黄色く色づきはじめていました。

後ろに洗濯物が干してあるのも、
生活感があっていいじゃないですかぁ
フィレンツェはもとより、イタリアの街は石の街。
どこに緑があるんだろう。
フィレンツェに留学するとき、不安になったわたし。
だって、通りを歩いていると、普通にこんな風景ですもん。

まるで要塞のように、バーンと目の前に聳え建つアパート群。
統一された美しさはあるけど、ちょっと冷たい感じ。
でも、アパートのテラス側、いわゆる内側は、
こんな感じに緑を目にすることができて、
初め、軽いカルチャーショックを受けました。

この緑、公共の庭か公園 ?
いえいえ違います。
半地下に住む住人の個人の庭です(笑)
アパートの半地下に住むと、
もれなく、都会で庭付きの家に住めることになるのです。
そして、1階以上の住人は、
半地下住人のお庭を共有させて頂くことになります。

個人のお庭を取り囲んでいるアパート群。
もちろん、隣や向かい側の家の様子も丸見え。
最初のミモザの花も向こう側のお家のミモザ。
勝手に眺めて、和ませてもらいました。
なんだか、かなりオープンで面白いフィレンツェのアパート事情。
住人同士が顔の見える付き合いをしている、古き良き日常。
干した洗濯物がヒラヒラと庭へ落ちると、
トントンとノックをして、落ちた洗濯物をもらいにいったり。
どこかでパーティをしていると、アパートに囲まれているために、
音が響いて騒々しいこともあるけど、
人と人って、自分の生活の快適性も大切だけど、
相手を許したり認めたり、共存することで、
繋がりができてくるのかも。
イタリア人の、ある意味での生活の豊かさって、
こんな何気ない生活から育つのかもしれません。
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