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ボッティチェッリの春


これは、ウフィッツィ美術館の門外不出の絵

ボッティチェッリの「春」


Botticelli_Primavera_1482.jpg


この春は、ロレンツォ豪華王のいとこにあたる
ロレンツォ・ディ・ピエロフランチェスコとジョヴァンニ・ディ・ピエロフランチェスコ
が所有していたと言われたいます。

余談ですが、このロレンツォとジョヴァンニの兄弟は、
1496年にメディチ家が失脚してフィレンツェを追われることになっときに、

ボクたちはメディチ家でも庶民のなかま!

なんてことを言って、姓を il popolano に替えたと言われています。

il popolanoは、日本で言えば 「民衆の」の意味。
だから、民衆のロレンツォ と ジョヴァンニ ということになります。

まあ、シタタカというか、なんというか。


そして、前回にも出て来たカステッロの庭園。

ここには、この春のヒントになったのかな?

と思われる雰囲気がある一角があります。
それがこここ。


DSC02308.jpg


春になれば、花が咲き乱れる庭園。

な~んとなく、雰囲気がありません?


さらに、このカステッロの庭園は自由に散策できますが、
城内には入ることができません。


DSC02320.jpg


なぜなら、 Accademia della Crusca が入っているからです。

Cruscaは、フスマやむぎかすの意味。


どんな機能? なにしてるの?


輸入されてきた不必要な外国語を排除して
美しいイタリア語を保持するための機関なのです。

だから、フスマやむぎかすは、いわゆる雑語を表しています。

日本語は便利な言葉で、外国語をそのままカタカナ表記できますが、
そのために、美しい日本語や日本的表現が曖昧になるという
危険な可能性もはらんでいます。

中国語は的を得た漢字で外来語を表現していますが、
イタリア語も同じような努力をして、母語イタリア語を守っているんです。

例えば ミッキーマウスは、イタリア語でトポリーノ。
トーポはネズミ。 小さなネズミだから、イーノをつけて、トポリーノ。

設立は1582年。 
1612年にはイタリア初の「イタリア語辞書」を出版しています。


カステッロまではフィレンツェから市バス28番で行くことができます。

春の花が咲き乱れる頃に行けば、さぞや美しいことでしょう。

5月になったら、ボッティチェッリの旅をしてみませんか~?
興味のある方は、お気軽にお問い合わせ下さい♪

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