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イタリア各地で、日本のお地蔵様のように、 なに気にTabernacolo(タベルナーコロ)を 見ることができます。
フィレンツェのは特に趣向が凝らしてあって面白い。
このタベルナーコロ。 道を歩いていると、壁に祠が取り付けてあります。
なかを覗くと、聖母マリアさまが幼子キリストを膝に抱いた フレスコ画が画かれているのが一般的。 ときには、聖人が2人を囲んでいる絵もあり。
これは、via Ricasoli(リカーゾリ通り)のタベルナーコロ。 (アカデミア美術館のある通り)

5つの鉄製のランプが並んでいるので、 Cinque Lamnade(チンクエ ランパデ) と呼ばれています。 フィレンツェにある、美しいタベルナーコロの1つ。
このタベルナーコロは、何世紀にもわたり手が加えられ、 完成したのは1800年代。
なかを覗いていみると、やはり、 聖母マリアさまが幼子キリストを膝に抱いたフレスコ画です。

道行く人々を見守るタベルナーコロ。
いろいろな謂れがありますが、 黒死病と呼ばれるペストが中世時代に欧州で猛威をふるい、 多くの死者を出していました。 フィレンツェもしかり。
外出をするとペストに罹るので、家に籠っている人々も多く、 そうすると、教会でミサに参加することができない。
死者のための祈りも、命を懇願する祈りも、 教会へ行かなかければ、どうすればいいんだろう ??
ペストは中世時代からルネッサンス時代に、何度も襲った恐ろしい流行病。
そのために、家にいながら神へ祈りを捧げられるように。と、 窓から見えるところに、このタベルナーコロが、道に作らるようになった。 という話しもあります。
フィレンツェに何度も足を運んでいる人で、 今回はどうしようかな~ なんて思案中でしたら、 タベルナーコロを探して街を歩いても、 フィレンツェの新しい発見があると思いますよ ♪
ほかにも、たくさんタベルナーコロがありますので、 これからも紹介していいきたいと思います♪
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