アメリカではノーベル平和賞を早々に受賞したオバマ大統領が、日本では大阪府の橋本知事が、がんばっていますが、こちらフィレンツェでは、若干34歳の市長レンツィが健闘中。
任期は今年6月下旬から5年間。 「100日100項」を目標に掲げ、奮闘しています。
その1項目が、『ドゥオーモ広場から全面的に車両乗り入れを禁止する。』 という通達。
禁止になる記念すべき日は10月25日。あと10日あまり。
賛否両論が渦巻くなか、フィレンツェ住民の注目度ナンバーワンの話題です。
前任のドメニチ市長のときに可決された、中心街を走る路面電車「トランヴィア」を取りやめにし、完全に車をシャットアウト。
え? タクシーは??
え? バスは??
え? 歩行が困難な人は??
え? 広場付近のバール等に運搬する商業車は?
たくさんの「??」があるなかで、どこで折り合いをつけるのでしょう。いままでのバスルートが大きく変わること間違いなし。
100日100項の基準になるのは、
「フィレンツェをきれいな街にして、
住民も観光客も気持ちよく過ごせるような空間にしよう。」
ドゥオーモ広場前の通りを行き交うバスは、1日に1850~2100台という調査結果がでています。
ドゥオーモ広場を往来する交通量を見ていると、レンツィ市長の決意は、単なる夢物語にも思えて来ます。
でも彼は本気。
フィレンツェの宗教の中心として最も大切なドゥオーモとその広場を、観光のモニュメントとしてだけでなく、住民の「広場」としての機能を取り戻そう。 とレンツィ市は言っています。
すでに北イタリアや北ヨーロッパの多くの街では、車両乗り入れを禁止し、多くの人が自転車を利用しています。
空気汚染だけでなく、音も公害の1つです。
車の騒音やスモッグのない静かな空間は、本当に気持ちが良いもの。
自然と人の気持ちも穏やかになり、イライラ感が少なくなるのではないでしょうか。
最初のうちは、さまざまな苦情が出ることでしょう。でも数ヶ月後には、そんな人達からも、素敵な笑顔がほころぶかもしれません。
「100日100項」。 フィレンツェが大きく変わりそうな予感!!
******* 好評です! ヴァザーリの回廊の個人予約 !! *******
通常は12名以上や8名以上で英語ガイドが案内しますが、7月から新しく5名以上から日本語ガイドで案内できるようになりました。
今年の9月からヴァザーリの回廊は修復に入り、修復開始時期がまた延期になりました。2009年12月26日まで予約受付中! 次回の 来年からの公開は未定の状況。年内にフィレンツェに来られる方は、ぜひご一考くださいね。
催行日の1週間前まで申し込みを受け付けています。
→ 10月31日(土) 2名様からのお申し込み ←あと2~3名!!
もし最小人数5名に満たない場合には、英語ガイドに振替になりますことを、ご了承ください。
<ヴァザーリの回廊のみを見学される場合>
日時:毎週土曜日の16時30分から約90分間
料金:お1人様120ユーロ
ガイド:日本語
<ウフィッツィ美術館とヴァザーリの回廊の両方を見学される場合>
日時:毎週土曜日の15時15分からで約3時間
料金:お1人様140ユーロ
ガイド:日本語
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