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ワイン昔ばなし

メディチ家がフィレンツェを統治していた時代に一般に広く飲まれていたのは、意外にも白ワイン。ワインは血をきれいにすると考えられていたため、昔からお腹の具合が悪いときや、ちょっと疲れたときなどの薬としても使われていたそうです。

イタリア語でワインはヴィーノと呼びますが、売るのは同業組合の1つVinattieri(ヴィナッティエリ)。歴史は古く1288年から存在しています。

vinattiere-1.jpg

ヴィナッティエリのシンボル。いわゆる会社のロゴです。

外でワインを飲むときの場所にもいろいろ指定がありました。イタリアには、オステリアとかトラットリアとか、いまでも様々なタイプの飯屋の呼び名がありますが、あまり違いはないかな~、という感じ。

でも昔は、「タヴェルナ」はワインのみを販売できるところ。「オステリア」や「アルベルゴ」は食事もできて、かつ、宿泊もできるところ。 メデイチ家のロレンツォ豪華王の時代、1400年代中後期にはフィレンツェ中に、「オステリア」や「アルベルゴ」があったそうです。

いろいろな決まりもあり、例えば、オステリアなどワインを提供するところでは、賭博は禁止。教会や修道院の付近にお店を開くことは禁止。面白いのでは、塩入りのパン(トスカーナのパンには塩は入っていません)を出してはいけない。なんてのもありました。理由は??  

喉が乾いて、もっとワインを飲みたくなるから。だそうです。 

osteria-1.jpg

当時のオステリアのシーン

ワインの販売価格は3ヶ月ごとに見直され、一番安い時期はちょうど今頃の葡萄収穫の季節。新鮮な葡萄が取れるから? フレッシュワインを飲めるから?

いえいえ、フィレンツェはさすが商人の街。なかなか狡猾です。

ヴィーノノヴェッロ(今年の新しいワイン)を11月から販売する前に、去年のワインは全部売ってしまえ!というのが理由です(笑)。

vendemmia-1.jpg

葡萄収穫のシーン

いまではワインの醸造技術がかなり進んでいるので、年内に飲み切ろうなんてことはないですが、オリーブオイルに関しては、11月下旬から新しいオリーブオイルが出回る前に、去年のは30%オフくらいでスーパーで売り出されます。時代が変っても、考えることは一緒ですね~。 一方、一番高い時期は夏。安い時期と比べると3倍の値がついたそうです。

いまの季節は葡萄収穫最盛期。ワイナリーの人達にとって1年で一番忙しい時期です。そして様々なワインイベントも催されます。 今週末はどこに行こうかしら~♪

*写真はすべてwikipediaのものです。




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今年の9月からヴァザーリの回廊は修復に入り、修復開始時期が延期になりました。2009年11月14日まで予約受付中! 次回の 来年からの公開は未定の状況。年内にフィレンツェに来られる方は、ぜひご一考くださいね。

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料金:お1人様120ユーロ
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料金:お1人様140ユーロ
ガイド:日本語

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[ 2009/09/26 06:06 ] @ 美味なるもの | TB(0) | CM(0)