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イタリアでは3月19日が父の日です。 またの名を「フェスタ・ディ・サンジュゼッペ」と言います。
質問) サンジュゼッペって誰でしょう?
答え) 聖母マリア様の旦那様です。 キリストにとって、サンジュゼッペは育ての親。きっと「お父さん」と呼んでいたことでしょう。
名前の前につく「サン」や「サント」は聖人という意味。なので本来はシンプルにジュゼッペお父さんです。
 右側の頬に手をついているのがサンジュセッペ。 女性がマリア様。赤ちゃんがキリストです。 作者:ドメニコ・ギルランダイオ
イタリアでは毎日が「××聖人の日」。ということは365聖人がいるということ。ちなみに1年間に入りきらなかった聖人達は11月1日の「諸聖人の日」にまとめてお祝いされます。そして今日、3月19日はサンジュセッペの日。だからイタリアでは今日が父の日なんです。
この日は子供達は、お父さんにプレゼントをしたり、ありがとう♪メッセージを贈ります。さらにこの日を祝って各地で期間限定のお菓子が作られます。トスカーナのお菓子は「フリテッレ・ディ・リゾ」。 レシピは家庭により違いますが、だいたいは、こんな感じです。
<レシピ:6人分> お米 500グラム 牛乳 1/4リットル 水 1/4リットル 卵 3個 ラム酒 コップ1杯 干しぶどう 適宜好きなだけ 砂糖 110グラム デザート用イースト菌 1袋 レモンピールとオレジンジの皮を擦ったもの 適宜好きなだけ 塩 1つまみ 小麦粉 小さじ2杯 バニラ 1枝分 *粉砂糖 適宜好きなだけ *揚げるオリーブオイル
<作り方> 1)水と牛乳を合わせた中にお米とバニラビーンズを入れ約20分間茹でます。
2)お米が柔らかくなったら常温で冷まします(水と牛乳に浸けたまま)。
3)*以外の材料をぜんぶボールに入れ、そこに2)を加えて、約1時間放置しておきます。
4)オリーブオイルを鍋に注ぎ熱くなったら、3)を少しずつスプーンですくって油の中に落としていきます。表面が茶色になったらすくい上げてキッチンペーパーなどで油を切ります。
5)熱が冷めたら粉砂糖をふりかけて出来上がり♪
トスカーナでは「サンジュゼッペの日はフリテッレなしではお祝いできない!」という諺がありますが、いわゆる「切ってもきれない仲」の意味。この伝統菓子の歴史は古く、15世紀(1400年代)のレシピが残っています。中世時代にはお米は粉末で使われていて、スパイスとして、またはソースやスープを濃厚にするために使われたいたということです。それが15世紀に入りミラノ近郊でお米を作るようになり、そこからこのようなレシピが生まれたということ。
日本人の私達にはお米を甘いデザートに使うというのは驚きですが、なかなか美味なものです。ぜひお試しください。
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同居人はフィレンツェに移り住んで来てから早数十年。 何気ない会話から、いまだかつてジョットの鐘楼に登ったことがないことが発覚(笑)。 じゃあ、一緒に登る? ということで、決行に至りました。
たぶん、個人的な意見ですが、登る楽しさはクーポラの方が勝りますね。まっすぐだったり螺旋だったり、登るといってもタイプの違う階段を登るので飽きない。(ゼイゼイハアハア息は切らしますが)。途中で、クーポラのフレスコ画も近距離で見れるし。
一方、鐘楼はひたすら登るって感じです。でも鐘楼から見る風景はクーポラからの風景とまた違った美しさです。洗礼堂が真下に、そしてクーポラが間近に見える、鐘楼ならではの風景が眼下に広がります。 それにしても、当時は鐘付きのたびに、この階段を昇降していたと考えると、ご苦労さまです。
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