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3月14日(土)15日(日)16日(月)の3日間にかけてフィレンツェ中心街からバスで約10分ほどのところにある、レオポルダ駅という名の見本市会場で食の祭典「Taste(テイスト)」が催されています。今年で4回目。主催者はメンズファッションショー「Pitti Uomo(ピッティウオーモ)」などを取り仕切るPitti Immagine(ピッティイマージネ)。だから内装もお洒落。
この見本市のアイデアを持ちかけたのは、自称ガストロナウタの食ジャーナリスト、ダヴィデ・パオリーニ氏。ガストロナウタとは、宇宙飛行士を意味するイタリア語「アストロナウタ」をもじった当て字で「食をさまよう人」と意訳できるでしょうか。
イタリアは1つの国であるけど、地方によってそれぞれの食文化を持つ豊かな国。そして最近はオーガニック食に力を入れている生産者多し。このイタリア国内の異文化とオーガニック食に出会える祭典にしよう、というのがダヴィデ氏の提案であり祭典の主旨です。訪れる人はもちろん、生産者にとっても同じ意志を共有できる同業者に出会える大切な情報交換の場、そして刺激の場であるようです。
今回は出展170社。稀少生産をしているニッチな食材や、100%オーガニックな食材を生産している会社が選別されています。まずは入場料10ユーロを支払って館内へ。横長の会場にはブーズがぎっしりと並んでいます。さあ、どこから始めましょうか。なんてったって、ここは試食天国です。決して満腹のお腹では行かないように。
展示されている食材は、地方色豊かな生ハム、サラミ、チーズ、瓶詰めソース、パスタ、ワイン、チョコレート、伝統お菓子、等々、まだまだたくさんあります。
例えば一口に生ハムと言っても、イタリアの北と南では味が違う。塩加減が違う。豚の種類が違う。左右のブースは同じ生ハム生産者。なのに片方は滑らかで甘くて、もう片方はガツンとくる力強い味。う~ん。これほど味が違うのかと、食文化と地域性の多様さに驚くとともに奥の深さに感激。たかが食。されど食。そういう一人一人の感情を引出し、食で感動させる。それがこの祭典の主旨なんです。
食べてばかりだから、ここでちょっとワインを。でも今回はワイナリーは若干少なめ。5ユーロとグラスを交換。割らずに返せばこの5ユーロは戻ってくるシステム。美味しい食材に出会えたら、ショッピングコーナーで買い求めることも可能。
食べるのが好きな人はもちろん、食関係のビジネスに携わる人へもお勧です。なかなか市場に出回らない、地場消費の食材を生産している会社も数多く出展しているので、ニッチなものを探す良い機会でしょう。
オフィシャルサイトはここからアスセスできます。
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