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うす~くて、かる~くて、あま~い、 チェンチがフィレンツェのカーニバル季節限定お菓子の1つです。
サクサク パリパリ ムシャムシャといくつも食べれてしまうチェンチ。 それにしてもチェンチ って変な名前。複数形でチェンチ。単数形でチェンチオ。 だってもともとの意味は「雑巾」とか「ぼろ」の意味。 形が似ているからそんな名前になったらしい。 でもそんな名前のイメージとはかけ離れた美味しさ♪
チェンチを他の州でいったら「何のこと?」と聞き返されるかもしれません。 なぜかというと、チェンチはフィレンツェで広く知られている名前。 他の州では別名で呼ばれています。
たとえば、 ナポリ:ストゥルーフォリ アブルッツォ州:チチェルキアータ ボローニャのあるエミリア州:スフラッポーレ ヴェニスのあるヴェネト州:ガラーニ マルケ州とローマのあるラッツィオ州:フラッペ ピエモンテ州:ブジエ そしてトスカーナ州:チェンチ
イタリア全土で共通なのがキャッケレ。キャッケレはおしゃべりという意味。 音を聞いているだけでも楽しいお菓子です。
これらのお菓子に共通しているのは揚げ菓子ということ。そしてすこしづつレシピは違うけど、みんな似たより寄ったり。カーニバルの季節には、イタリア全土で見つけることができます。 そうそう、お勧めなのはパン屋さんのチェンチ。ぜひトライあれ。
そしてなぜ揚げ菓子かというと、農家の人達にとっては、カーニバル時期は農耕が再開する季節。豊潤な農作物ができるようにとの願いと、あまり食料がないこの時期に、簡単で安くて、来客にもおもてなしができる揚げ物がよく振る舞われたということです。それがこのお菓子に繋がっているそうですよ。
チェンチの材料(4~6人分): 小麦粉500グラム、砂糖100グラム、粉砂糖少々、バター50グラム、卵3個、 アロマの香りがついたリキュール、コップ一杯。 そして揚げる油。
*リキュールの代わりに白ワインもオーケー。 *グラッパにオレンジやレモンピールを一晩つけておいてから使うと、フルーティな香りがついてさらにサクサクと食べやすくなります。ただ揚げ物ということを忘れて食べ過ぎる危険あり。
すべてのものを混ぜこぜして、薄く延ばしたら油で揚げて、出来上がったらすぐに粉砂糖をかけます。(下の写真のように、粗めの砂糖でもオーケー。)混ぜたあとにちょっと寝かすとさらに美味。 う~ん 旨い!
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