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日本とイタリアとの文化交流

ここのところ、随分とブログをご無沙汰していましてすいません。。
ガイドとしてのお仕事のほかに、わたしが所属している日本文化協会で3月3日、10日、16日とイベントを催すので、そちらの方でも忙しく数日ブログをお留守にしていました(来週までこの状態は続くかも。。)。

協会に所属している人はほとんど仕事を持っている人なので、ミーティングができるのは夕方から。なので、どうしても帰りが遅くなってしまうのです。それから帰宅してメールチェックしたりなんだりしていると、気づくと23時。 大変だけど、みんなで力を合わせてゼロから一つのことを作り上げるのは楽しいですね♪

ここでちょっとイベントのご紹介。
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3月3日 雛祭り 16時30分~22時30分
16時30分~19時:子供が楽しめるお雛祭り

19時30分~21時:ボローニャ大学でアジアの歴史を研究し教えているGiovanni Peternolli(ジョヴァンニ・ペテルモッリ)教授をお招きして「源氏物語」の講習会。

21時30分~22時30分:フィレンツェ在住のオペラ歌手が日本の童謡を歌います。

3月10日 20時~21時30分
フィレンツェ大学で日本の詩に関して教授しているサギヤマ・イクコ教授が和歌についてレクチャーします。その後に、日本舞踊の公演があります。

3月16日 19時~21時
日本茶の講習をやります。 講師は静岡から来て下さる日本茶協会の方です。

場所:Chiesa Evangelica Battista。
フィレンツェ中心街のGrande HotelなどがあるBorgo Ognissanti 通り4番地です。

フィレンツェ在住や近郊にお住まいで興味のある方は、ぜひご参加くださいね! 3日と10日は入場無料です。16日のお茶講習は参加料1人8ユーロですが、すでに完売です。キャンセル待ちあり。 

******
わたしは仕事上いろいろな人と出会いますが、一期一会を大切に。そして日本の美の一つ「おもてなしの心」を忘れないようにと、つね日頃から心に留めていました。もともと着物が好きだったこともあり、お茶の世界に入ったのもなにかの縁。 時間を工面するのは大変だけど、レッスンは心のリセットにもなるので、いまは欠かせない私時間の1つです。

やはり奥深い文化というのは、国境を超えて、イタリアも日本も良いものですね。 
そんな「良きもの」を、日本の方にも、イタリアの方にも、ちょっとだけでも紹介できる架け橋になれたらいいなあ。
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[ 2009/02/28 07:36 ] @展示会やコンサート | TB(0) | CM(0)

フィレンツェの花市

毎週木曜日、フィレンツェの中心街レプブリカ広場に面した回廊で花市が開かれます。
季節ごとの花が元気いっぱい咲いて、たくさんの色に溢れていて、美しい。

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フィレンツェの駅で

先週はなにかと忙しく更新が滞ってしまいました。すいません。
これは、お客様を駅でお送りしたあとの、ガランとした駅の風景。
朝早いこともなかったのですが、周囲にはだれ~もいませんでした。 

2日間を一緒に過ごしたお客様とのお別れで一抹の寂しさを感じていたこともあり、
無機質な駅に作られた陰影の美しさに心がとらわれてしまいました。

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ガランとしてるのも当たり前? 
なぜかというと私がいるのはホームの1番線から1番遠い先っぽの方。ユーロスターなどのイタリアの新幹線はフィレンツェでは最後尾から入ることが多いのです。たとえば北から南へ行く場合は、ミラノで最後尾から出発してそのままフィレンツェのホームに(最後尾で)入り、ローマで1号車から入るのです。だから、1号車が1等車なのに、1等車のお客様に、ず~っと約100メートルも歩いて頂かなくてはならないのです。せめてミニ電気自動車等のサービスがあっても良いと思うのですが、どうなんでしょう。

去年の秋頃から、到着する前に、電車の乗車番線が分かるようにと等間隔に番線を示す電光掲示板が設置されました。 そう。それまでは、電車が入ってから自分が乗車する号車を探しはじめたのです。電車が普通に遅れるはずでしょ? でもこの電光掲示板、機能するときがあれば、機能しないときもある。 今回は、電車が行ったあとに、番線が表示されました(笑) これもイタリアと、笑い飛ばして生活を楽しもう♪

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フィレンツェの朝

昨日の17日は、天気予報とは裏腹にず~っと雨。朝はみぞれが降って、それはそれは寒い一日でした。 今日は早朝から仕事があるので、久しぶりに(笑)、6時起き。さて今日はどうなることと思いきや、窓を開けたら美しい月が太陽とちょうど交替する時間でした。 

良い天気になりそうだ! 今日も素敵な出会いが待っていますように♪

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フィレンツェ市長選挙

あまり政治的なことは書きたいくないのですが、今回は特別に、フィレンツェの選挙について。

フィレンツェ市長には2回以上は任期することができません。だから現市長のレオナルド・ドメニチに代わる市長選挙が4月に行われます。それに先立ち、候補者が5名いるPartito Democratico (民主党。略称Pd。)から1人を選出する前選挙が昨日、15日にありました。

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現市長のレオナルド・ドメニチ (写真:Corriere Fiorentinoより)

そして、なんとフィレンツェでは初めて、住民登録をしている外国人にも選挙権を与えられることになりました。ほ~。わたしも勇んで近所の投票所に行きました。そこで住所をいって、身分証明書を見せて、投票できるはず。。だったのですが、家から徒歩5分もないこの投票所は管轄外で、わたしは急な上り坂を登った裏手の通りに面する、少なくとも20分は歩かなければならない投票所に行かなければならないとのこと。ほぼ山道のあの通りを登らなければならないと思うと、それだけで気分が萎えてしまった。しかも辺りは暗くなってきた。 同居人に早速電話をして、「ここじゃないんだって~。行った~?」と聞いたら、「遠いからいかな~い。」という返事。

そうだよねえ。同感。どうしてこんな近所なのに投票できないんだろう(泣)。ということで、ま、次回は気分を引き締めて投票に行きます。すいません、せっかく投票権を頂いたのに。

この5人の候補者は、世代がそれぞれで、60代1人、50代2人、40代1人、そしてなんと30代が1人。

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(写真:The Florentineより)

だれが当選したと思いますか? ふふふ。
保守的なフィレンツェではとても珍しく、33歳のマッテオ・レンツィが当選しました。アメリカの影響!? 彼はフィレンツェを良くしたい! 一緒に変えて行こう! なる主張を訴え続け、Cambiamento (カンビアメント 訳:変革)というフィレンツェ人の切なる希望を勝ち取ったことになります。

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(写真:Corriere Fiorentinoより)

さて、4月には、ベルルスコーニが率いるフォルツァ・イタリア等、さまざまな党との熾烈な争いが繰り広げられることになるでしょう。Pdの民主党はどちらかと言うと左。フォルツァ・イタリアは右。左の多いフィレンツェですが、さて、どうなることでしょう。4月には、33歳という若き市長誕生なるか!

はじめの一歩

お客様がフィレンツェへいらっしゃるまでに、わたしの場合は頻繁にメールのやりとりをして、お客様のお好みやご希望をなるべくキャッチできるように、そして来られた時に無理と無駄がないようにと日程を立てます。だいたい1ヶ月。長いときには1年くらい。だから実際にお会いするまでの出会いや再会が待ち遠しい。

今回のお客様はお1人旅。パワフルでポジティブなエネルギーに満ちた方で、とても素敵な女性でした。 そしてフィレンツェを好きになられて、フィレンツェを好きなわたしとしても、と~っても嬉しい♪

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天気予報では今週はずっと雨の予報だったのに、水曜日の午後から晴れてきた! 雨のフィレンツェは憂愁で、それもグッドだけど、ミケランジェロ広場からフィレンツェを見下ろす風景は、やっぱり晴れた日が美しい。丘に少しずつ光が沈んでいき、まだ光が残っている空をバックに、街のイルミネーションがだんだん映えてくる夕暮れ時間は、特にお勧め。そんなときに教会の鐘が鳴ると、ここはどこ? いつの時代? と思えてくることでしょう。 今回も2人でしばし、美しさに見入りました。

お探しのものを求めて、フィレンツェを縦横無人に歩き回り、内心「どうか見つかりますように!」と心配でしたが、最終日に美しい水彩画のフィレンツェとトスカーナの風景の絵に出会うことができ、わたしも安堵。その間に、お洋服店でハイテンションの店員さんと出会って楽しんだり、美味しいピザを食べたり。もちろん観光スポットへもご案内するけど、何気ないそんな時間の過ごし方が、いつまでも心に残るんじゃないかなあ。と感じたりします。

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わたしから案内するだけじゃなく、出会うたびに、お客様からいろいろなことを教わったり、一緒に楽しんだり、本当にガイドをやっていて良かったなあと思います。わたしにとっては、いつまでも「はじめの一歩」が続きます。

中身の濃い二日間。さまざまなお話をして、「お客様が承諾してくれれば、ブログにもっと自分の仕事のことを書けばいいのに」と、わたしを後押ししてくれたお客様に感謝です。初めてのことなので、ちょっと照れながら今回のブログを書いています。これもわたしにとっては「はじめの一歩」です。

心身ともにとっても元気にさせてくれる、そしてなんでもできる!と自信を持たせてくれる、今回のお客様は東京でエステをしています。 お近くの方はぜひ足を運んで下さいね。 次回はMao君も一緒に夕食を食べましょう♪

ロバ肉のパニーノ

最近のフィレンツェでは小さなスペースで変わり種のパニーノを作ってくれる新顔のお店が目に付きますが、ここもその1つ。このお店の変わり種は、ほとんどスーパーでは手に入らない野性味あるお肉を煮込んで、具として挟んでくれる「ジビエ・パニーノ」を食べさせてくれるところ。ジビエとは、狩猟で捕らえた動物の肉を使った料理のことで、ここフィレンツェは海のない内地。ゆえに狩猟がさかん。フィレンツェのジビエ料理に代表される動物には、キジ、イノシシ、野兎などがいます。

店内は六畳もないだろうなあ。それでも座って食べれる二畳くらいのスペースあり。4人も入ればギュウギュウ状態。ものは試しと入ってみることに。一見強面と思いきや、ネクタイピンのイノシシが何気にキュートなダンディなおじさまが1品づつ丁寧に説明してくれました。彼はオーダー&会計係り。もう一人のお兄さんが、パニーノ係り。わたしが行ったときには、野兎、牛肉、ロバ、キジの肉を煮込んだ料理が並んでいました。

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こちらは牛肉とグリーンピースをトマトソースで煮込んだ具


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こちらがロバ肉の具。ナスと一緒に煮込んでありました。

牛肉とロバは、「ジビエか?!」 と突っ込みたくなりましたが、まあ、ジビエばかりじゃあ、お客さんの層がかなり限定されてしまうから、万人受けの牛肉は外せないんでしょうね。ロバはジビエではない(と思う)けど、面白い。

どれにしようか迷った末に、ロバのお肉にチャレンジ。意外に淡白であっさりしていて美味しかったです。これをグラス一杯の赤ワインで頂く、小さな幸せ♪

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Semel
Piazza Ghiberti 44/r Firenze
11:30 - 15:30
日曜日休み
*サンタンブロージュ広場に面しています。場外市場を正面に向かって左手側。
[ 2009/02/12 07:56 ] @ 美味なるもの | TB(0) | CM(0)

フィレンツェのお月様

ず~っと雨が続いたフィレンツェ。明日はやっとお日様を見れそうな予感。
今夜は空気が澄んでいて、お月様がとっても美しく輝いていました。
「あ~した 天気にな~れ♪」

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パスタ パスタ ♪

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面白い記事を見つけたのでご紹介。1700年代にイタリアのファーストフードとしてパスタが登場してから約300年。最初は庶民の、特にナポリでは街角で茹でたパスタにチーズと胡椒をシンプルに和えたものが売られていました。その当時は手で食べていましたが、ジェンナーロ・スパダッチーニなる人が4つの歯を持つフォークを使い始めてから、貴族の間でもパスタが広まったそうです。

現在のイタリアでは、パスタ文化がなかったフィレンツェを含めて、全土でいろいろなパスタの種類を食べれますが、50年代から序所に増えていったレシピらしいのです。

例えば、
50年代:
マカロニのラグー(ミートソース)和え

60年代:
ブカティーニ(中が空洞のロングパスタ)のアマトリチャーナ和え

スパゲッティ・アラ・プッタネスカ
(ケッパーとベーコンとペコリーノチーズをトマトソースで煮込んだもの)

70年代:
ペンネ・アラ・アッラビアータ
(ニンニクとトウガラシで和えたパスタ)

80年代:
アーリョ、オーリオ・エ・ペペロンチーノ
(ニンニクとトウガラシで和えたパスタでも、こちらはロングパスタ)

ファルファッレ・アル・サルモーネ
(蝶々の形のパスタをスモークサーモンと生クリームのソースで和えたもの)

90年代:
ペースト・ジェノヴェーゼ
(バジリコ、松のみ、パルミジャーノのソース)

インサラータ・フレッデ・ディ・パスタ
(夏に食べる、フレッシュトマトとバジリコにオリーブオイルなど、熱を通さないサラダ感覚のパスタ)

00年代:
トンノ・スコッタート・コン・アチェートバルサミコ・エ・ヴェルドゥリーネ・ディ・スタジョーネ 長い名前じゃ。
(焼いたマグロにバルサミコ酢と季節のお野菜を合わせたソースで和えたパスタ)

などなど。ほ~。年代ごとのイタリア人の嗜好が分かります。トマトソースがメインのものから、トマトソースを使わない白パスタ、そして年代を追うごとに野菜がパスタのソースとして序所にランクを上げています。だんだんヘルシー嗜好になっているんですね。みなさんはどんなパスタがお好きですか?

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参考文献:NEWS by Esselunga

[ 2009/02/10 04:50 ] @ 美味なるもの | TB(0) | CM(0)

フィレンツェのサンタンブロージョ市場でお買いもの

市場といえば普段はサンロンツォの中央市場へ行くのですが、今回はちょっと遠いサンタンブロージョ市場まで足を延ばしました。

サンタンブロージョ市場では果物、野菜、洋服等のお店は市場外で、肉や魚のお店は市場内にあります。場外、場内ともにすごい人。すれ違うのが大変。1人がやっと通れる道幅をギュウギュウいわせながら、両手に袋をいっぱい下げたり、ベビーカーを押したり、犬を連れながら通っていきます。人混みは苦手な方だけど、市場の活気ある雰囲気は気分が高揚してきて、気がつくと「さ~て、なにか美味しいものはないかな~?」と張り切って人混みのなかにいる自分に気がつきます。

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トマトや人参などのお野菜に囲まれて、「Ti AMO (= I Love You)」と書かれた愛らしいブーケを発見(笑)。バレンタインディまでもう少し。月桂樹の葉っぱは「常緑=永遠の愛」を表しているのは、なんとなく分かる。トウガラシはラッキーチャームにもなっているから、幸運を運びますように。という意味を掛けているのかしら。

でもニンニク丸ごとのブーケをプレゼントされたら、笑顔で喜んだら良いものか、ジョークとして笑い飛ばすのが良いものか、悩むところ。もしかしたら、お母さんが可愛いからと自分用にお買い求めするかもしれないですね。

ここ最近ずっと雨降りで春はまだ遠いと思っていたけど、花屋でミモザの花を見かけました。そっか~、もうそんな季節。寒いけど春は着実に近づいている♪ ミモザの花は3月8日の「女性の日」に男性から大切な女性にプレゼントされる花。と、言われているけど、毎年ミモザの花をもらうのは、フラっと入るバールのおっちゃんから。現実ってそんなものかしら。う~ん。

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さて虫眼鏡でよ~く点検でもするかのように、1つ1つのお店をじっくり見て回り、買うものを決定! 冬期限定のトスカーナのサラダ菜。「インサラータ・ディ・カンポ」。寒い季節に畑に種を蒔くとニョキニョキと出てくるそうな、歯ごたえがあってほろ苦さをともなう、野性味溢れるサラダ菜です。

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そしてもう1つは、やっぱりサラダになる「カーヴォロ・ネーロ・ディ・トスカーナ」。黒キャベツの種類ですが、普通のキャベツのように丸形じゃなくて、葉っぱのような長細い形をしていて葉肉の厚い緑濃いお野菜。トスカーナではスーパーでも見かけるけど、他の州では見つけることが難しい現地消費野菜の1つ。

そしてこの季節だけ、市場では通常の約1/5サイズのサラダ用を見かけます。意外に柔らかくて「緑っ」て味がします。「インサラータ・ディ・カンポ」に「カーヴォロ・ネーロ・ディ・トスカーナ」をちょっと混ぜて、美味しいオリーブオイルと塩をかけて食べるのが、旨いんだなあ。

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場内ではお肉屋さんでサルシッチャをご購入。豚肉を腸詰めしたソーセージで、新鮮なものは生でも食べれますが、普通は茹でたり焼いたりして食べます。ピンク色の美味しそうな色。焼いて食べる場合には、熱で塩分がきつく出てしまいがちなので、わたしは一度茹でてから焼くようにしています。

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市場は14時頃に閉まってしまうので平日に行くのはちょっと難しい。だから土曜日の午前になるべく行くようにしています。スーパーよりも安くて新鮮。そして旺盛な食への情熱が市場からは肌で感じれるからです。
[ 2009/02/08 23:51 ] @ 美味なるもの | TB(0) | CM(0)

カーニバル季節限定のフィレンツェのお菓子

うす~くて、かる~くて、あま~い、
チェンチがフィレンツェのカーニバル季節限定お菓子の1つです。

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サクサク パリパリ ムシャムシャといくつも食べれてしまうチェンチ。
それにしてもチェンチ って変な名前。複数形でチェンチ。単数形でチェンチオ。
だってもともとの意味は「雑巾」とか「ぼろ」の意味。
形が似ているからそんな名前になったらしい。
でもそんな名前のイメージとはかけ離れた美味しさ♪

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チェンチを他の州でいったら「何のこと?」と聞き返されるかもしれません。
なぜかというと、チェンチはフィレンツェで広く知られている名前。
他の州では別名で呼ばれています。

たとえば、
ナポリ:ストゥルーフォリ
アブルッツォ州:チチェルキアータ
ボローニャのあるエミリア州:スフラッポーレ
ヴェニスのあるヴェネト州:ガラーニ
マルケ州とローマのあるラッツィオ州:フラッペ
ピエモンテ州:ブジエ
そしてトスカーナ州:チェンチ

イタリア全土で共通なのがキャッケレ。キャッケレはおしゃべりという意味。
音を聞いているだけでも楽しいお菓子です。

これらのお菓子に共通しているのは揚げ菓子ということ。そしてすこしづつレシピは違うけど、みんな似たより寄ったり。カーニバルの季節には、イタリア全土で見つけることができます。
そうそう、お勧めなのはパン屋さんのチェンチ。ぜひトライあれ。

そしてなぜ揚げ菓子かというと、農家の人達にとっては、カーニバル時期は農耕が再開する季節。豊潤な農作物ができるようにとの願いと、あまり食料がないこの時期に、簡単で安くて、来客にもおもてなしができる揚げ物がよく振る舞われたということです。それがこのお菓子に繋がっているそうですよ。

チェンチの材料(4~6人分):
小麦粉500グラム、砂糖100グラム、粉砂糖少々、バター50グラム、卵3個、
アロマの香りがついたリキュール、コップ一杯。
そして揚げる油。

*リキュールの代わりに白ワインもオーケー。
*グラッパにオレンジやレモンピールを一晩つけておいてから使うと、フルーティな香りがついてさらにサクサクと食べやすくなります。ただ揚げ物ということを忘れて食べ過ぎる危険あり。

すべてのものを混ぜこぜして、薄く延ばしたら油で揚げて、出来上がったらすぐに粉砂糖をかけます。(下の写真のように、粗めの砂糖でもオーケー。)混ぜたあとにちょっと寝かすとさらに美味。 う~ん 旨い!

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[ 2009/02/07 02:47 ] @ 美味なるもの | TB(0) | CM(9)

ヴェッキオ宮殿のいまのお姿

シリョーリア広場を正面にして立つ、昔も今もフィレンツェの市庁舎がヴェッキオ宮殿です。正面玄関左手には、スラリと美しい立ち姿のダヴェデ像が置かれていますが、な~んといま修復中。そして右手のヘラクレスの像も仲良く修復中。

オリジナルのダヴィデ像のあるアカデミア美術館へ行かれない方も、ここでレプリカを観れる筈なのに、ああ残念。フィレンツェは古い街なので、いつもアチコチで修復作業が行われていますが、今年はダヴィデ君の番だったんですね。修復が終わり、彼の色白なお姿に会えるのはいつかしら。でもちゃんと将来へと受け継ぐためには、不可欠な作業です。

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宮殿正面のちょうど中央辺りに小さなバルコニーが張り出していますが、ここには、フィレンツェ市からの社会的、政治的な無言のメッセージを掲げられることがあります。いまは「イスラエルとパレスチナがすぐに平和を取り戻せるように」と言う意味の込められた旗が翻っています。非常に難しい種族そして宗教の問題。実際に何もできなくても、多くの人の心に、このメッセージが伝わりますように。

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ある晴れた日に

いつもお世話になっているローザ姉さんが、会社の方針で強制的にお休みを取ることになったそうな。そこで、「ようこ~ どこか連れてって~。なんか面白いことない~?」とお声がかかったのでした。

そうねえ、その日はちょうど空いているから、ウフィッツィ美術館にでも行く? いまなら人も少ないし、ゆっくり観れるよ。とご提案すると、「いいねえ。いいねえ。」と乗り気な姉さん。 姉さんはフィレンツェに移ってきてから数十年が経ちますが、ウフィッツィ美術館に入ったのは昔にただ一度だけ。

いまの時期は予約をしなくても空きすき。待ち時間ゼロですぐに入館できました。普段は日本語で案内しているけど、この日はイタリア語でのご説明。居合わせたイタリア人に聞き耳を立てられたりして、少々緊張したけど、のんびり3時間の見学。わたしも久しぶりに、ゆっくりと美術館を見学してきました。何度足を運んでも良いものです。

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ウフィッツィ美術館はアルノ川を背にしてコの字型になっていますが、建物の一番最後にカフェテリアがあります。シニョーリア広場に面しているテラスに出ると、ヴェッキオ宮殿がど~んと迫るように目の前に立ちはだかっています。前方にはフィエーゾレの緑の丘をバックに、赤茶色のクーポラが優雅に立ち、美しいフィレンツェを眺めることができます。個人でウフィッツィ美術館へ行かれる方は、ぜひぜひ立寄ってみてくださいね。気分が爽快しますよ♪

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すずめのランチ

1羽目
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3羽目
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大勢
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ウフィッツィ美術館を出てすぐ目の前にあるトラットリア。
トラットリア側としては、すずめ達にランチを提供するつもりで本物のピザを置いたつもりではないでのでしょうが、バス通りであるにも関わらず一羽、そしてまた一羽とピザを食らいつくす、すずめ達。バスがゴーゴー言わせながら通り過ぎても、我関せずの強者のすずめも、いたり。

さすがに鳩は身体が大きくてバランスを取るのが難しいのか、このピザにはすずめ達がここぞとばかりに群がって、巨漢な鳩に邪魔をされずに、ご機嫌なピザでランチをしていました。

本日のランチは「シーフードピザ」でした。みんなお腹をこわさないといいですが。でもさすがにイタリアのすずめ達。口(くちばし)をほおばってチーズもモグモグ食べていました。

なんともシタタカなすずめ達。
[ 2009/02/04 03:22 ] @ 美味なるもの | TB(0) | CM(0)