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フィレンツェはロマンチックな街として、バレンタイン・ディにイタリアン・カップルが旅行するベスト・スリーに挙げられているそうです。2月14日にフィレンツェで過ごされる方、特別な雰囲気と夕食を楽しめるレストランで、ロマンチックな夜などはいかがでしょうか。
Rifrullo ristorante リフルッロ・レストラン tel. 055-2342621 Via San Niccolo' 55r, Firenze *アルノ川を渡ったところにあるサンニコロ通り
<メニュー。こちらからオジナルメニューへアクセスできます。> 食前酒:プロセッコ(辛口のスプマンテ) スズキのババロワーズ バルサミコ酢ソースで和えたサラダ ヒヨコ豆のなめらかなスープのアサリ添え カレー風味のカニとお米のパイ料理 タイの切り身のソテー ポタテ、黒オリーブ、プチトマトを魚介ソースで和えたけサラダ チョコレートのスフレ
お1人40ユーロ。飲み物も含まれています。
Onice Lounge & restaurant オニス・ラウンジ&レストラン (Villa la Vedetta Hotelヴィラ・ラ・ヴェデッタ・ホテル内。) tel. 055 681631 Viale Michelangelo 78, 50125 Firenze *ミケランジェロ広場の丘の上にあり、美しいフィレンツェのパノラマを眺められます。
<メニュー。こちらからオジナルメニューへアクセスできます。> 魚介料理トリロジー(3部作と言う意味かな)
お1人95ユーロ。飲み物も含まれています。
Hotel SAVOY ホテルサヴォイ tel 055 27351 Piazza della Repubblica, 7, Firenze *レップブリカ広場
<メニュー。こちらからオジナルメニューへアクセスできます。> 前菜:4種類 パスタ:2種類 お魚:2種類 サラダ:2種類 デザート:4種類
お1人65ユーロ。飲み物は含まれていません。
予告なく料金やメニューが変更されることもあるので、事前にご確認くださいね。
リフルッロは夏にアペリティフやランチによく行きました。美味しかったですよ。ヴィラ・ラ・ヴェデッタとサヴォイでは食事をしたことがありません(誰か連れてってくれないかなぁ)。ヴェデッタで食事をした友人の話しだと、美味しかったらしい。サヴォイはどうなんでしょう。レップブリカ広場に面したお洒落なバール&ラウンジの雰囲気はなかなか良いです。欧米人をよく見かけます。
それにしても、どれもこれも美味しそう。 ああっ、すっごくお腹が空いてきた!
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昨日、1月27日は第二次世界大戦で殺戮されたユダヤ人へのメモリアルディでした。テレビではロマン・ポラスキーの「戦場のピアニスト」が放映され、わたしも久しぶりに見て、やっぱり良い映画だなあ。と再感動。02年にアカデミー監督賞を受賞した作品だからご存知の方も多いでしょう。
放映したのは、レーテ・クワットロという民間の放送局。始まったのは、だいたい9時10分頃。日本では時間通りに放送が始まり、少しでも遅れるようならお詫びのテロップが流れそうだけど、ここはイタリア。10分遅れなんて普通。定刻通りに始まる方が珍しい。しかもコマーシャルが異常に多くて長い。余裕で食器を洗い終え、さらには寝支度までできてしまう。イタリアのコマーシャルに慣れていると、日本のは超高速に思えてしまう。そして見終えたのは12時30分頃。眠いです。。
監督のロマン・ポラスキーは、ポーランド人でユダヤ人として戦時を体験した人。彼は捕まる寸前に父に助けられ逃亡。映画の主人公もポーランド人で、ナチスに逮捕されるが、友人の助けで命からがら抜け出すことに成功。
廃墟を見つけて身を潜めながら暮らすも、ナチスの上官に見つかってしまう。でもこの上官は、彼がピアニストだと知り、ピアノを弾かせることに。そのとき彼が演奏したのが、ショパンの「バラード第1番ト短調作品23」。旋律の一音一音が繊細にそして美しく奏でられていき、戦争に対する不条理、やるせなさ、悲しさといった感情が、心に突き刺すように伝わって来ます。 演奏後、この上官は、たびたび彼のもとを訪れてはパンやジャムなど食料を持ってくるようになります。終戦後、ピアニストは助かり、彼を助けた上官は捕虜になり、収容所で数年後に亡くなったそうです。一方、このピアニストは、シュピルマンという実在の人物で88歳まで生きました。
 写真元:http://www.tbilisi.polemb.net/ 人生って、わからないものですね。そしてこの映画では、私的には、ナチスとナチスではないドイツ人も描いているように感じます。「ドイツ人=ナチス」ではないわけです。
友人のお母さんが今年80歳で、イタリア解放軍と進駐していたドイツ兵との銃撃戦に巻き込まれて大変な目にあったそうです。住んでいた家の両隣で銃撃戦が始まり、彼女は目の前を銃弾が飛び交うのを、壁に身を押し付けてただ見守るしかなかったそうです。でも、そのあとに、「でもねえ、戦時中のドイツはナチス一色と考える人が多いけど、食料を分け与えてくれたり、助けてくれたり、優しいドイツ人もいっぱいいたんだよ。」と言っていたのがとても印象的でした。
メモリアルディにこの映画を見て、なかなか考える所がありました。放送時間は異常に長かったけど、見て良かったと思う1作品。
フィレンツェの中央市場のすぐ近くにある、雰囲気が良くて美味なお店をご紹介。
このトラットリアができたばかりの頃に(5年くらい前かなあ)、油が少なくお野菜が豊富なこのお店が好きで良く行きました。でも、オープンしてから1年もすると、な~んか味が前と違う、塩が強くて脂っぽい料理にがっかり。オーナーが変ったのか、シェフが変ったのかは不明ですが、それ以来、ずいぶん足が遠のいてしまいました。
そして08年。友人が美味しいお店があるよ。と教えてくれたのがこのお店。過去の苦い経験がよみがえったけど、再チャレンジしてみることに。
うん。良い感じ。内装も、以前はもう少し賑やかな雰囲気だったけど、今は空間を広く保ち、座席数も若干少なくなったかな。黒板には、本日のお勧め料理とワインが紹介されています。料理はオープン当時のような、素材の味が生きた優しい料理や、コテコテのトスカーナ料理を上品に仕上げています。
どんなに美味しいお店と評判でも、なかなか長続きさせるのが難しいフィレンツェのお店事情。オーナーやシェフが変ると、突然、美味しいものがそうでなくなったり、反対に、あれ~、前ってこんなに美味しかったっけ~? と嬉しい驚きに遭遇したりします。
今回はこのお店に女性2人で行ったので、オーダーしたのは前菜1皿、パスタ各自1皿、野菜サラダ1皿、デザート1皿。 ミックス前菜は4種類。時計周りでキノコ、トマトとバジリコ、鳥レバーのパテ、グリーンソースパテ。ベースのパンがカリッと焼いてあって、上の素材と非常に良く合いました。旨いうまい。
わたしがオーダーしたのは、お野菜のパスタ。ズッキーニやなすがほどよく炒められていて、そこにトマトソースが絡んでありグーでした。でも夏に食べたときのほうが、お野菜がもうちょっとシャキっとしてたような気がします。でも、まあ合格点。
野菜サラダは、すべてシャキンと新鮮な食感があって、いくらでも食べれそう。写真で見るとアングル的に少なめに見えるかもしれませんが、結構、量は多かったです。
デザートは、「あ、撮るの忘れた~。」 オーダーしたのはヴィンサントという甘くて強い食後酒とそれに浸して食べるアーモンド入りの固い焼き菓子。あまったヴィンサントは、わたしがチビチビと頂きました。まあ、今回の食事ではワイングラス1杯しか頂かなかったので良しとしましょう。
ワインは、ハウスワインからキャンティ地区をメインにトスカーナ地方の様々な銘柄が、グラスで注文できます。ちょっと軽く飲みたいという時に、いろいろ選択肢があるのはちょっと嬉しいですね。もちろんワインリストもあるのでボトル注文もオーケーです。
中央市場の周囲には、典型的で賑やかなトラットリアがあるなか、ここはちょっとお洒落で雰囲気もよろしい。ランチタイムとディナータイムでオープンしています。ちなみに、今回は、料理と飲み物を含めて2人で約27ユーロでした。
Ristoranti Pepo' Via Rosina, 6/R, FIRENZE Tel: 055 - 283259 夏期シーズン (6月~9月)のみ日曜日が閉店 * 中央市場の近く。有名トラットリア「Za-Za」 や「Mario(マリオ)」の裏。
フィレンツェは、ファッションと職人が切ってもきれない仲。そんな関係を知ってもらおうとフィレンツェ市が企画した工房巡りをご紹介します。
フィレンツェは中世時代から商業組合が栄え、特にアルテ・デラ・ラナという羊毛業組合はその富と権力を誇り、フィレンツェ市から依頼され大聖堂建設のスポンサーにまでなりました。
 アルテ・デラ・ラナのシンボル 1400年代に入るとアルテ・デラ・セータというシルク産業もフィレンツェの大切な商業の一つとなります。美しい生地から作られる、優雅で豪華なメイド・イン・フィレンツェのドレスやメンズ服は、フィレンツェの貴族はもちろん、諸外国の皇族や貴族の御用達でした。
 アルテ・デラ・セータのシンボル さらには、他の様々な組合がお洋服の装飾となるレース、刺繍、金細工、靴なども一手に引き受けていました。 フィレンツェのファッションと職人は、このように世紀を超えた重厚な歴史に培われているのです。いまでも、フィレンツェでは腕の良い逸品の作品を作る職人達が活躍しています。
もっとフィレンツェの文化をフィレンツェ人に知ってもらいたい。そんな願いがあってか、フィレンツェ市で無料の工房巡りが08年11月から09年16月まで、1週間に1回の割合で実施されています。定員限定15名。完全電話予約。
なかなか面白そう。自分のデータベース蓄積とブラッシュアップのためにも参加しようと思いましたが、ほとんど宣伝していないから、前日に電話すれば参加できるだろうとタカをくくった11月中旬。
「あら、12月まですべて予約済みよ。人気があるのは3月までいっぱい。」 と冷たいお言葉。
慌てて1月の工房巡りを予約しましたが、一番わたしが訪れたいと思った工房は、5月下旬のをやっと予約できました。まあ、なんてことでしょう。驚きです。
そしてやってきた工房巡りの日。 この日はメンズのテーラージャケット店を訪れました。ゆったりとお洒落にスーツを着こなしているお店の人が、まずはジャケットについて説明してくれます。
なんでも、ミラノ、フィレンツェ、ナポリでジャケットのデザインが違うとのこと。
ミラノ風**現イタリア首相ベルルスコーニが着用しているのがミラノ風。特徴は肩から背中にかけて四角張っているところ。
フィレンツェ風**ミラノ風よりも角が取れて丸みがあるそうです。
ナポリ風**どちらかというと真っすぐだけど、要所にちょっと動きがあり、肩の部分がシャツのようになっているのが特徴ということ。シャツを作らせるならナポリ人と言われるくらい、ナポリには優秀なシャツ職人が揃っていることも、理由の1つでしょう。
 スーツがずらりと並ぶアトリエの1室。 お客様の身体の寸法を詳細に図ったら、パターンをおこし、完成したら試着は必ず2回するそうです。そしてこの試着時に、身体にフィットするまでミリメートル単位で細かい微調整が繰り返し行われます。だから腕を伸ばしても足を曲げても、まるで身体の一部のように動き、どこへもストレスがかかることなく、身体を自然に包んでくれるそうです。そのために、このお店でスーツを作ったお客様は、着心地の良さから、もう二度と既成のものを着れなくなるそうです。
使われる生地は、アジアや東欧などで生産されていないかを厳重にチェックした、100%のイタリア製、フランス製、イギリス製のものを使用しています。それぞれの国によって生地の特徴が異り、スーツのデザイン等を検討しながら生地の種類も決めていきます。
 工房で仕事をする職人さん方 通りからは、お店しか見えませんが、奥はとても深くお店兼工房になっています。中庭に面した工房では長年の職人さんが、糸が縫い付けられた生地を切ったり縫ったり、丁寧に手作業で仕事をすすめていました。工房へ訪れるたびに、すべては手作業だと頭では分かっていても、実際に目の当たりにすると、やっぱり感動してしまいます。
いつも工房へ行くと話題に出る後継者問題。イタリアの若者は、コンピュータとかエンジアとか、テクノロジー関係の仕事には興味があっても、地道で忍耐と慎重さが伴い、しかも生活の保証があまりないとされる、職人の仕事に魅力を感じていないよう。
それはどの国でも同じかもしれませんが、そこでがんばっているのが日本人。仕事柄、様々な工房へ訪れますが、行く先々で、狭い工房のなか背中を丸めながら懸命に手先に集中している頼もしい日本人に出会います。 がんばれ日本人! 素敵な職人さんになってください。そしてイタリア人の職人を育てるためにも、イタリアの政府や市が動いてくれますように。
 一緒に訪れたフィレンツェのご夫人方(14名女性+1名男性)も興味津々。 お店: Liverano & Liverano Via Dei Fossi, 43r. - 50123 Firenze Italia Tel. 055 239 6436 Fax. 055 267 6435 http://www.liverano.com/indexit.htm
この広告、先週のピッティ見本市のときのですが、昔のコンピュータのドット字みたい。 バックが黒で文字が白だから結構目立ちます。 この白文字は、どうやって描かれたと思いますか?
答え:
なんと、プラスチック製のコップです。
開催が終わると、このコップは捨てられる運命にあるだろうから、エコかどうかは微妙なところ。 でも、土台になる網は使い回しができそう。 なるほどね~。アイデア次第でいろいろと作れるものですねえ。
できたばかりのお店をご紹介。 キャンティ地区にあるレストラン「レ・チェルナッキエ (LE CERNACCHIE)」で作ったその日のお料理をフィレンツェに運んで、このお店で販売しています。
その販売方法が面白い。店内に入ると野菜系やお肉系のスープ類が、テラコッタの茶色のお鍋に入ってズラリと並べてあります。ショーケースに置いてあるから、直接に料理が見れます。だから指差し注文もオーケー。
黒胡椒が効いたペポーゾや、白豆をトマトソースでコトコト煮たスープ、兎のお肉を煮込んだスープなど、すべてトスカーナの郷土料理。
そのままお皿で食べても良し。もしくは、大小2サイズあるコロンとした丸形の、中身をくり抜いたパンに注いでもらいます。パンはあらかじめ温めてくれて、表面はサクっと、中身はモチモチしていて、とても美味しい。そこに好きなスープ類を選んで、パン&スープが楽しめます。
大きなパンは直径12センチくらいでガンゾ(GANZO)と言い1つ5ユーロ(スープ付き)、小さなパンは直径7センチくらいでガンジーノ(GANZINO)と言い1つ2.5ユーロ(スープ付き)。ガンゾで1つのスープを堪能するのも良いけど、ガンジーノを2つ注文して2種類のスープを味わうのも楽しい。
飲み物はお水、ジュース、ワインなどがあって、ワインはセルフサービスで自分でプラスチックのコップに注ぎます。食後のデザートには、トスカーナの揚げ物お菓子、焼き物お菓子、そしてチョコレート菓子など3~5種類あり。さらには、イタリアのバールではあまり美味でないアメリカンコーヒーが、ここではドリップ式で置いてあり、なかなか美味。
店内は小さいながら、2階には5テーブルくらいのスペースもあるので、イタリアでは珍しく「座って」サクっと食事ができます。
スローフードが生まれたイタリアといえでも、毎回スローに食事をできないのが実情。 特にランチはサクっと簡単にスピーディに。 イタリアのファーストフードといえばパニーノ類。具はハムやチーズなどの乾き物。 毎回では飽きてしまいます。 そこでこのお店では、普通のパニーノではなく、「温かいスープ」をトッピングすることを思いついたのです。
このお店を取り仕切っている、エプロンを付けたマンマ風のおばちゃんが、 「ファーストフードでも、ただお腹を膨らませるだけでなく、本当に美味しいものをお客さんに出したいのよ。」と言っていました。 おばちゃんの笑顔と、手作りの温かい料理は、心身ともにホッと優しい気持ちにさせてくれます。
スープ類のほかにも、地元の人が生産した少量生産のハム、サラミ、チーズ類も置いてあります。フィレンツェに来た時には、ぜひトスカーナ流ファーストフードを体験してみてくださいね♪
IL CERNACCHINO via della Condotta, 38/r, Firenze 9:30 am - 19:30 pm 閉店:日曜日 *シニョーリア広場の近くです。
ピッティウォーモの開催時期は毎年雨。 去年も雨降りが続いたけど、今年もお決まりの雨。 予報では金曜日の午後から土曜日までは一旦回復するけど、 日曜日からまた雨の予報。
天気に一喜一憂を左右されるイタリア人多し。 わたしは通勤がチャリなので、雨だとイタタタ。。。
太陽の恵みは偉大です。ああ、早く天気が回復してくれますように。 先週はお月様が美しくドゥオーモを照らしていました。 早くこんな素敵な夜が訪れてくれますように。
ここ1週間、フルスピードで時間が過ぎて行き、更新するのが遅れました。すいません。
さて13日から16日まで、メンズファッションショーが世界に先駆けてフィレンツェで開催されています。 初日の昨日はほとんどそれらしき人を見かけなかったので、今年のピッティ大丈夫か?! と思いきや、今日は美しいお姿の男達、女達が道を闊歩していて、見ているだけでも楽しい~。 おしゃれ~。 カッコいい~。
今朝はフィレンツェ駅に行きましたが、そこには、シンプソンズファミリーが! ピッティとシンプソンズと、いったいどんな関係あるのかはクエスチョンだけど、まあ、堅苦しいことはなしにして、みんなこぞって記念撮影(笑)。わたしも一緒に撮りたかったが、なにせ1人。ああ悔しい。しかもこの時はデジカメを持っていなかったので、携帯電話からパシャリ。なので画像が悪くてすいません。
さらには、多くの人が行き交うのでコマーシャルには最適。とばかりにランボルギーニの車とタイアップしてアメリカ系のファッション会社がプロモーションをしていました。ランボルギーニは、もとはイタリア車だけど、いまのメインの株主はアウディ(ドイツ)。それにしても、ランボルギーニってば、やっぱりカッコいい!
フィレンツェでは普通にクラシックカーやポルシェなどが走っていて、さらには、世界各国のメーカーがひしめく熾烈な車のマーケット。助手席に乗っていて、色々な車を見るようになったおかげで、イタリアに来てから、車の美しさに目覚めました。
構内でなに気に目を向けると、「うん?」。なにかが変だ。 あァァァ、やってくれる、トレインイタリア。 知っていながらも面倒でそのままなのか。気がついていないのか。
駅構内側はちゃんと「AREZZO(アレッツォ)」と表示されているのに、 ホーム側は「OREZZO(オレッツォ)」になっている~!
ファッションショーで構内が人で溢れているなかには、アレッツォに行く人もいるだろうに。外国人が電車を確認しようと表示を見ると「オレッツォ」。これは焦るんじゃないかなあ。
エピファニアはキリスト教のイベントのなかでも年明け最初に行われる重要な宗教行事で、1月6日に行われます。ギリシャ語のEpifaneiaが語源になっていて、イベントや催しの意味。
 すごい人垣でなにも見えない。。 隣にいたおじちゃんが、背の低い私を可哀想に思ってくれたのか、 代わりにマリア様、ジュゼッペ、幼子キリストの姿を撮ってくれました(笑)。
キリストが誕生した時、オリエントからベツレヘムの馬小屋に流れ星が流れ落ちます。これを見た東方の三賢者が、世界の救世主がこの世に生を受けたことを知り、お祝いをするため旅に出かけ、幼子キリストのもとへ到着するのが、12月25日に幼子キリストが誕生してから12日後の1月6日だったそうです。
それぞれの賢者は、青年、壮年、老年の三世代で、青年賢者は王の象徴である黄金を、壮年賢者は神の象徴である乳香を、老年賢者は受難の象徴である没薬を献上します。
フィレンツェでは15世紀頃(1400年代)から、エピファニアの日には、三賢者はもちろん、それに従う一大行列が街を練り歩いたそうです。メディチ家統治のもと、当時の芸術家も参加し、ふんだんに贅を尽くし豪華絢爛の絵巻物のようだっと言われています。
いまでもこの日は、ピッティ宮殿からシリョーリア広場を通り大聖堂までを、当時のさまざまな美しい衣装をまとった行列が練り歩きます。行列には当時の貴族衣装はもちろんのこと、武具をつけた兵隊、捕らえられた若者、田舎から献上するために運ばれた牛、鳥、野菜などを手にした農家の人達も含まれていて、当時の衣装や生活の様子をちょっとだけ知ることができる、楽しい行列です。
映像はここでは2つ掲載していますが、もう1つ。大きな旗を空中に飛ばす旗手の行進もありました。ご覧になられたい方はこちらからご覧ください。フィレンツェ エピファニア 3
この日は、エピファニアのほかに、ベファーナというイベントもあり、こちらは1月6日の夜に靴下を暖炉やベッドの側にかけておくと、翌朝には、良い子には甘くて美味しいお菓子が、悪い子には炭が靴下のなかに入っています。誰の贈り物?それがベファーナおばさんです。
どうしてエピファニアとベファーナは同時イベントなのでしょうか?
ある日、ベツレヘムを目指す三賢者が道に迷ってしまい、お婆さんに道を尋ねました。三賢者がどうか道案内をして下さいと頼んだにも関わらず、お婆さんは自宅から一歩も外に出ようとしません。仕方なく賢者がお婆さんを後にして去っていきましたが、その後に良心の呵責に捕われたお婆さんは、幼子キリストに渡すお菓子を作ると、すぐに家を飛び出します。
お婆さんは賢者に追いつこうとしましましたが、結局見つけられませんでした。そこでお婆さんは道行く家に一件づつ立ち寄り、もしかしてこの子が幼子キリストかもしれないと期待しながら、籠からお菓子を取り出しては、子供達にプレゼントをしていったそうです。
このお婆さんがベファーナおばあちゃんで、いまでも、賢者に申し訳ないことをしたと、ひどく後悔していて、せめてもの償いにと、子供達にお菓子をプレゼントしています。でも悪い子の靴下には炭が入ってますよ~(笑)。
イタリアの新聞「Il Sole 24ore」は経済新聞。ここ15年ほど、毎年恒例でイタリア全国103県を、仕事、サービス、環境、病院等のシステム、人口率&出生率、レジャーなど様々な要素から住みやすさを焦点に当てたランキングを発表しています。

まず州単位では、2008年の総合1位は北イタリアのアオスタ州。逆に後退したのがミラノ州とローマ州。トスカーナ州は総合ランク8位でした。ちなみに州は、関東地方や関西地方などの「地方」と同義です。
<州単位のトップスリー> 1位:Valle d'Aosta(ヴァレ・ダオスタ) 2位:Trentino Alto Adige(トレンティーノ・アルドアディジェ) 3位:Friuli Venezia Giulia(フリウリ・ヴェネツイア・ジュリア) ーーーーーーーーーーー 8位:Toscana(トスカーナ)
なんと、すべて北イタリアですね。4位にやっと中部イタリアでボローニャのあるエミリア・ロマーニャ州がつけています。興味深いのは、公共サービスと環境部門。1位と3位の北イタリアに挟まれて、2位に南イタリアのモリーセ州が健闘。ほおお。
さて、県単位ではどうでしょう。 <県単位のトップスリー> 1位:Aosta(アオスタ) 2位:Belluno(ベッルーノ) 3位:Bolzano(ボルツァーノ) ーーーーーーーーーーー 7位:Siena(シエナ)←08年初ニューエントリー! 10位:Parma(パルマ) 11位:Ravenna(ラヴェンナ) ーーーーーーーーーーー 12位:Firenze(フィレンツェ) ーーーーーーーーーーー 20位:Milano(ミラノ) 28位:Roma(ローマ) 37位:Venezia(ヴェネツィア)
上位はやはり北イタリア。08年にシエナがニューエントリーでフィレンツェを追い越していきなり7位につけています。フィレンツェより上位に付けている有名な観光街では、7位:シエナ、10位:パルマ、11位:ラヴェンナです。
ミラノは07年から14ポイントダウンで20位、ローマは20ポイントダウンで28位、ヴェネツィアは3ポイントアップで37位。という結果になっています。
<フィレンツェが1位を獲得したのは?> レジャー部門のスポーツと本の購入。コンサート開催率と人の入りでは、8位。と言うことでレジャー部門は総合2位につけています。
フィレンツェにはスポーツウーマン、スポーツマンが多いらしい。歴史的モニュメントや芸術を見るだけでなく、姿の美しいイタリア人に出会うならフィレンツェに足を運ぶべし(笑)。
そしてフィレンツェには数店の本屋がありますが、いつも人でいっぱい。これはフィレンツェならではだったんですね~。 なんでもイタリア全国の本購入の5%はフィレンツェらしいです。 プロの本屋さんも多く、「コレコレのこういった本が欲しい」と言うと、広い店内なのに、すぐにそして的確に案内してくれます。 フィレンツェには古本屋もたくさんあり、美術書専門の古書店もあります。美術研究家が集まるルネッサンスの街フィレンツェは、いまも現役でがんばっています。
<その他のなんでもランキング> 若者の就職率ランキング 1位:ボローニャ 2位:ラヴェンナ 3位:リミニ ーーーーーーーーーーー 34位:フィレンツェ (ありゃりゃ。)
エコ活動ランキング 1位:ベッルーノ 2位:シエナ 3位:トレント ーーーーーーーーーーー 15位:フィレンツェ (なかなか健闘)
外国人在住者ランキング 1位:パルマ(意外!) 2位:アスティ 3位:プラート(納得。中国人コミュニティはイタリア1位の街だもの。) ーーーーーーーーーーー 18位:フィレンツェ
出生率ランキング(ほぉ~。意外な結果。) 1位:マントヴァ 2位:テルニ 3位:ピサ ーーーーーーーーーーー 53位:フィレンツェ
面白いのでは、役所等の窓口にかかる時間。イタリア1スムーズに事が運ぶのはトリエステ、継いでミラノ、ローマ。フィレンツェは11位でした。ローマが3位かあ。ふ~ん。
最後にもう1つ。自分達の住んでいる街以外で住んでみたい街は? フィレンツェ、ローマ、ミラノの3都市のなかではフィレンツェが一番でした。でもお家賃が高いのもフィレンツェなのよねえ。でも確かに住みやすいと思います。
興味のある方は、こちらのページからどうぞ。www.ilsole24ore.com
あっと言う間に2009年が幕開けしました。みなさまは、どのようにお過ごしですか?
わたしは31日は友人達と大晦日をお祝いし、1日の午後は寝正月をして過ごしました。久しぶりに寝だめをして、いまは気分爽快♪ 2日の夜からフィレンツェは強風ですが、天気は快晴。家にいる分には気持ちの良い日です。 クリスマスから大晦日にかけてイベントチェーナ(夕食会)が多かったので、ちょっと脂肪を燃焼しないと。。ということで昨日2日は散歩に出かけてきました。
最初は、ミケランジェロ広場。フィレンツェに新年のご挨拶。何年いても、この風景の美しさに飽きることはありません。中心街は徒歩で移動できる人間サイズのイタリアの古都フィレンツェ。嗚呼美しい。
ダヴィデ君、今年も宜しくね♪
フィレンツェが住みやすいのは、すぐに郊外へ出れるということも理由の1つ。ミケランジェロ広場をあとにして、車で10分ほどで糸杉の佇むトスカーナへ。大晦日に残った食材で簡単なランチを作り、お弁当にして持って来ました。ランチ後はお散歩タイム。 濃い緑に中世のお城が良く映えます。
ほとんど車は通らず、同じようにお散歩を楽しんでいる人達と挨拶を交わしながら、キーンと冷えた緑の香りのする空気のなかを約1時間ほど楽しみました。 週末は中心街にでて、セールの物色でもしましょうかねえ。
2009年も宜しくお願いします♪
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