トスカーナ地方の海沿い地区
マレンマでプチバカンス中

昨日はすごい良いお天気で、遥か遠くにはかすかにコルシカ島も見えるほど
目の前の島は、ナポレオンが流刑にされたエルバ島。
エルバ島も美しいところですが、8月は人がたくさん。
行くなら8月以外がお勧め。
約1週間のプチバカンス。
シュノーケリングをして読書して昼寝して。
ぐうたら三昧を謳歌中。
この時期、フィレンツェの郊外やトスカーナは、
花の香りに満たされます。
ジャスミンの花は、朝に窓を開けた時に
ふわ~と香りが忍び込んできて、朝から幸せな気分。

公園や並木道に植えられているリンデン。
リンデンがたくさん黄色の花をつけて
むせかえるような、甘い香りを漂わせています。

1つ1つは小さなちいさな花なのです。

薔薇は咲き誇り、茶色のトスカーナの田舎家に良く映えます。

雨が止んだあと、水滴をつけてた白薔薇

雨が止んだあと、トスカーナの風景

オリーブの花が咲く時期でもあります。
とっ~っても小さな花です。

丘の上に咲いていたヤマユリ。
午後はザンザン ゴロゴロ すごい天気でしたが、
夕方遅く、やっと青空が見えて来ました~。

いまのトスカーナは、葡萄の木が葉っぱを生い茂らせ、
あたり一面、緑 !
サンジミニャーノって、
1) サン ・ ジミニャーノ
2) サンジ ・ ミニャーノ
どっちでしょう?

<正解> 1) サン・ジミニャーノ
イタリア語表記だとSan Gimignanoとなります。

サンピエトロやサンマルコに代表される聖人達。
この街の聖人ジミニャーノって、音だけだとなんとなく地味。
ただ単に"ジミ"がつくから ? 失礼。
実はこの聖人、モデナの司教でした。
397年に亡くなっています。
生前にサンジミニャーノの村が
フン族に侵略されようとしたときにジミニャーノが防御し助けらしい。
村人は感謝し、彼の名を付けたと言われているようです。
さらに、時は452年、
フン族がイタリアにまたも侵略しモデナに火が放たれます。
人々は生前から民衆の信仰心を集めていたジミニャーノに助けを求めます。
すると ! あ~ら 不思議 !!
瞬く間に街全体に濃い霧が立ち込めたのです。
フン族は五里霧中に立たされ
モデナを後にし南に移っていったとこのです。
モデナの聖人も、だから、やはり、
サン・ジミニャーノなんです。
でも表記はちょっと異なって、San Geminiano。

丘の中腹にいくつもの塔が立つ風景。
サンジミニャーノの街は、遠くからでも良く見えます。
絶頂期には72本、
1580年には25本の塔が存在しており、
いまは14本。
いつも人で混み合っているけど、
サンジミニャーノを遠くから見ていると、
中世の時代へとイマジネーションがかき立てられます。

中世時代の雰囲気を残す
メインストリートの両側に並んでいる
雑貨、マヨルカ焼き、ジュエリーなどの
小さな店も目を楽しませてくれます。

街の中心にあるドゥオーモのなかも、アート好きには必見ですよ。
アッシジのフランチェスコ大聖堂のように、
規模こそ違えど内部の壁画全体にフレスコ画が残されています。
チラ見でちょっとだけ。
ノアの箱船のワンシーン。 動物達がかわいい~。

Bartolo di Fredi バルトロ・ディ・フレディ作
(約1330年~1410年没)
イタリアの小さな街を歩いていて好きなところ。
それは、観光地なのに生活の匂いを感じるところ。
たとえば、街はとっても素敵なのに、
イタリア人を見かけるのは観光人相手に働いている店員さんだけで、
洗濯物が気持ちよく風に翻っているシーンとか、
おじちゃんやおばちゃんがおしゃべりしているシーンとか、
お母さん達がベビーカーを押しながら散歩しているシーンとか、
日常のなんでもない光景がない風景って、
作られた空間みたいで、物足りない。
生活空間と観光が共存しているイタリアって、好きだなあ~。