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お誕生日コンサート

すでに1週間が経とうとしていますが、
先週の金曜日に市立劇場にコンサートへ行ってきました。

フィレンツェ五月音楽祭の指揮者、ズービンメーター75歳の
お誕生日を記念しての特別コンサート。
特別友人出演、ダニエル・バレンボイム。


DSC00512.jpg


バレンボイムが特別出演ってすごくない?!
当分、彼のコンサートはフィレンツェで聞けそうにないし、
これは行かなきゃ!

→ ダニエル・バレンボイムを知りたい方はこちらから

五月音楽祭の切符販売初日に速攻予約。
12月中旬だったけど、
午後にオンラインで取ろうとしたらすでに完売状態。 
よかった、取れて。

4月なんてまだまだ先だな~ 
その頃はもう春なんだな~

なんて思っていたのが昨日のよう。。

バレンボイムのピアノ演奏は1曲のみでしたが、
そのあとは、観客がアンコールで呼び戻して
3曲を即興でお披露。

ピアノの鍵盤は単純にポンポンとだれでも叩けるけど、

(わたし、小学校のときにオルガンで遊んで覚えた
猫ふんじゃっただけ。)

ピアニストによって、これほどまでに、音が変わるなんて。
なにがどう違うんだろう。

去年見たラフマニノフの演奏者は若くて、
エネルギッシュでパワーのある演奏でよかったけど、

バレンボイムの演奏は、艶があって滑らかで、
川や風の流れが肌で感じられるようだったり、
人間の喜怒哀楽の感情がぶつけられるようだったり、

ピアノの旋律に釘付けになり、五感を刺激され続け、
至福の時間を堪能でき幸せでした。


DSC00507.jpg

1階席の紳士淑女の方々


ズービンメーター75歳、バレンボイム69歳。
どちらも白髪の優しいおじさま。って感じ。

お互いに肩を組み合ったりして、
見ていて微笑ましかった。

あまりにもアンコールが続くから、
バレンボイム、ピアノの蓋を閉じて、
ファーストヴァイオリンを連行していっちゃいました。

観客、大受け(笑)

コンサートを終えたあとは、
ズービンメーターのお誕生日を祝って、
観客みんなでHappy Birthday to youを大合唱。

イタリア語では、同じ曲調で歌詞だけがイタリア語になり、
タンティ アウグーリ ア テー 
(tanti auguri a te)になります。

ちなみに、日本語ではどういう風になるの?
と聞かれ、アルファベットで歌うとがっかりされます(笑)

さ、演奏を楽しんだあとは、遅めの夕食です。

次回のブログのテーマは After Theater !






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[ 2011/05/05 23:33 ] @展示会やコンサート | TB(0) | CM(0)

フィレンツェ5月音楽祭、開幕です

4月28日にオペラ「AIDA」で開幕する
フィレンツェ5月音楽祭。

毎年、舞台演出などで異色のコラボをすることでも
面白みのある音楽祭。

というのは、聞き知っていた。

でも、ほら、わたし、
去年オペラ観劇デビューしたばかりだから、
オペラの楽しさを知らずに今まで生きてきました。

なんと、偶然にも、今年は、
相方の知人が音楽祭のオーケストラにいて、
PROVAの切符をプレゼントして頂きました。

PROVAってトライするとかの意味だけど、
リハーサルって意味にもなるのかなあ。

初めて知ったのだけど、初演開幕日の2日前から
2回に渡って、このリハーサルを見ることができるらしい。

オーケーストラの人達はラフにシャツとかで演奏しているけど、
出演者は本番と同じ衣装に、舞台作り。
リハーサルといっても、本番みたい。


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このAIDA(アイーダ)の舞台演出をしたのは、
フェルザン・オズペテク。 

トルコ出身の脚本家で映画監督。

光が生み出す質感効果、
ナイル川がそこに流れているよう、
神殿のなかのよう。

舞台上が、本当のエジプトのような
空気感と雰囲気に包まれていて、
そこで歌われるアリア。

20時開演で、終了したのは23時30分過ぎ。

見る前は、ヴェルディの悲劇歌劇かあ
わたし、フィガロの結婚しか見たときないから、
飽きないかなあ。と心配していましたが、

ぐいぐいと引込まれて、あっと言う間でした。
わたし的には、とってもが100倍くらい良かったです。
この公演、成功するといいなあ。


DSC00489-1.jpg


[ 2011/04/29 10:59 ] @展示会やコンサート | TB(0) | CM(0)

フィレンツェ歌劇場 今週東京でコンサート決行

今回ご紹介したフィレンツェ歌劇場ですが、
14日現在の福島原発の状況を考慮し、
本日のコンサートを最後に日本を後にするようです。

勇気ある決断で、2日間に渡る公演をしてくれた
フィレンツェ歌劇場に感謝です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

フィレンツェの
マッジョ・ムジカーレ・フィオレンティーノ(フィレンツェ歌劇場)は、
ちょうど地震が起きたとき、
横浜での「トスカ」公演に向けてリハーサルをしていました。

地震直後から、フィレンツェ市長やイタリア大使館等と
連絡を取り合い、決行するか、中止にするか、決断を迫られ、
現状の情報収集をしながらの、6時間に及ぶ話し合いの末、


"緊急帰還の通達がないのに、日本を離れる理由はない。

日本に残り、いまの困難な状況下で、
音楽という共通の言葉を通して、日本人へ勇気や願いを届け、
一緒に苦しみや悲しみを分かち合いたい。

ツアーを決行して、被災で苦しんでいる人々のためにも、
音楽を奏で歌い続けることが必要です。

これは、我々から日本へ送るメッセージです。"


指揮者ズービン・メータを率いる団員は決行することを決意。

フィレンツェ歌劇場の3月11日付けのブログのタイトル。
"東京で地震にあいましたが、ツアーできている全員元気です。"

スクリーンショット(2011-03-14 13.23.18)
スクリーンショット(2011-03-14 13.21.48)


300名の楽団のうち、4名は精神的に不安定な状態で、
イタリアへ帰りましたが、残りは3月12日に、
横浜にて予定通りにトスカを上演。


Marco Berti nel ruolo di Mario Cavaradossi


ホールは満席。
終演後は、ズービン・メータと楽団、そして観客も、感無量。
鳴り止まぬ拍手とスタンディングオベーションは、
約20分間におよんで続けられました。

フィレンツェ歌劇場責任者のフランチェスカ・コロンボ女史も
フィレンツェから駆けつけ、

3月16日には、イタリア150年祭にも関わらず、
フィレンツェの市長が、イタリアを離れ、
日本でフィレンツェ歌劇場に合流するそうです。

緊急送還通達が届かない限り、
今日から、月、水、金と、3日間に渡り、
東京文化会館でヴェルディの「運命の力」を上演します。

地震に慣れていないイタリア人が、この状況下で、
日本に残りツアーを続けることを決意したことは
すごいことだと思います。


スクリーンショット(2011-03-14 13.18.42)
by オペラ・フェスティバルのHP


イタリア統一150年を記念しての「運命の力」上演だけど、
いまの日本も、運命の力、底力でがんばろう!


フィレンツェ歌劇場の公式ブログ
http://maggiofiorentino.blogspot.com/


オペラ・フィエスティバル
http://www.nikkei-events.jp/opera/firenze.html


[ 2011/03/15 00:26 ] @展示会やコンサート | TB(0) | CM(0)

今年最後のコンサート

フィレンツェ市立劇場のクリスマスツリー

IMG_1155.jpg


うん?  近づいてみると。。


IMG_1158.jpg


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ツリーのデコレーションがトゥシューズ。
なかなか素敵な演出。

しかも、新品ではなく、使いこなしているトゥシューズばかり。
バレリーナが今年一年練習を積み重ねたんでしょうね。

マッジョミュジカーレのダンサーのものかな?
いずれにせよ、劇場にうさわしいツリー。
美しかったです。

この日は、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30」を
デニス・マツーエフが演奏しました。


matsuev2009.jpg

→ 彼の詳細はこちらから


ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30」は、
映画「shine」を見てから、大好きな曲。


images.jpg


きっかけは何でもいいんです(笑)
とにかく、わたしの心に残った曲で、一度、生演奏で聞きたかった。


チケットを購入しようと思ったけど、気がついたのが遅すぎた。
すでにソールド・アウト。嗚呼。

と思っていた矢先!

劇場のインターネットチケット販売では、
逐次、キャンセルが出ると反映されるシステム。

僅かな望みを捨てずに、チェックしていた甲斐があり、
数週間前に、8席ほど空きが出ていました。

もちろん、即購入!

普段は2階席や3階席の比較的安い席を購入するんだけど、
空きがでていたのは1階席のPlatea。

やっぱり違いますね~

フィレンツェの市立劇場では、1階席と、2階席や3階席とは、
入り口が別で、バールも別。
ということは、ある程度、ロビーの場所が区切られていることを意味します。


IMG_1159.jpg


1階席に来られる方々の、特にご夫人方は、やっぱり違う。迫力が違う。
60~70代の年配の方も多いのですが、いかにもイタリアンマダムな感じ。

決して、お洋服に着せられているのではなく、
仕立ての良い生地で作られたお洋服を、しっかり着こなしていました。
そして、ばっちり化粧をして、靴や鞄やジュエリーのコーディネイトもばっちり。

クラシックやオペラのコンサートへ行くときは、わたしもそれなりの格好をして、
普段は自転車なのに、この日だけはタクシーを頼んで、
特別時間を自分なりに演出するのですが、

わたしって、まだまだ ひよっこだわ~。

イタリアンマダムには、到底 かないません。
格好良い、迫力ある、熟女って感じ。

年を重ねても女って素敵です。


かんじんの演奏はというと、と~っても良かった。

心が体から浮遊して、曲と一緒に空気をふわふわ漂っている感じ。

とても幸せな時間を過ごすことができました。


興味のある方はこちらの演奏をどうぞ。
でも、40分ほどあるので、時間があるときに見てくださいね。
こんなコンサートを無料で見れるYou tube 様々です。

しかもなんという偶然。 
現在マッジョミュジカーレの指揮者である、
若かりし頃のズービン・メーターが指揮をするコンサートです。
ピアニストはホロヴィッツ。






[ 2010/12/22 21:38 ] @展示会やコンサート | TB(0) | CM(2)

楽しかった~♪

なんとか着ていく服を整えて

初体験してきました

オペラ「フィガロの結婚」

ストーリーはなんとなく頭に入ったし、
曲もなんとなく耳慣れしたし、

いざ! 開演。


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ほ~ 舞台の上に字幕がでるんですね。
舞台の上のアルファベット文字が字幕。

ストーリーが追いやすく、ありがたい。

開始時間20時30分。
終了時間00時00分。

あっ

という間に時間が過ぎました。


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電磁化されたテレビやスクリーンでは味わえない

生、ライブ、臨場感。

軽快で流暢な音にのり、
感情の込もった歌が、ホール全体に響きわたる
人間の持つ「声」に圧倒され、感動。


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絵画 彫刻 建物 音楽 舞踊

美しいもの 綺麗なもの 感動するもの

アートには、それぞれのストーリーがあるけど、
それを生んだ人間って、すごいなあ と思う。

オペラもその1つ。

いままで苦手だったのに、

振り子が右から左へ動くように、
無関心から興味大に、わたしの感情は大移動。

やっぱり、先入観はいけませんね。
いつまでも、好奇心は忘れないようにしよう。


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通路を挟んだ向こう側には、
小学生と思える子供達が30人ほど席を占めていました。

ありゃりゃ  騒ぐかなあ~

ちょっと心配だったけど、そんな心配はどこへやら
みんな、真剣な表情で観劇していました。

課外学習だったのかなあ
終了時は劇場の玄関先で、親御さんがお迎え。

劇場へ足を運ぶ人には、年配の方が多いかと思いきや、
20代と思える若者も多くみかけ、

ちょっと嬉しくなりました。


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それにしても、
フィレンツェだけ?  イタリアの傾向なのか。

重唱、合唱、アリアと、
配役に合わせて歌うことになるが、
どうしても出演者の優劣が出てしまう。

上手な出演者には
ブラヴォー!  ブラヴァー! 
掛け声つきで、感情入りの惜しみない拍手。

まあまあ、かな。という出演者には、
拍手はするものの、よくがんばりました的な拍手。

観客が、そのまま、批評家なんですね。
怖いな~

次回は、ベニスのフェニーチェ劇場で観劇したいです。
劇場を出て、迎えてくれるのは、
水面に明かりが映える、ロマンチックな海の都ベニス。

ああ、なんて素敵~!


*)
写真はマッジョフィオレンティーノのブログから掲載しました。




[ 2010/11/07 23:25 ] @展示会やコンサート | TB(0) | CM(2)