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100年ぶりの大雨という貴重なローマ体験をしてきました(笑)。ハイシーズンはなかなか行けないし人もすごいので、この時期にヨシ!と気合いをいれて、プライベートのローマ観光。雨は降っていてもクリスマスの雰囲気は色落ちることなく、この時期だからこそのローマを堪能。それにしてもローマは広い! 荘厳で大きな建物が多いから、目の前に見えていてもひたすら歩く。なかなか辿り着けない。フィレンツェとは大違い。毎日12時間は歩いたと思う。
今回はスペイン広場は通り過ぎただけでショッピングもなし(泣)。廻ったのは美術館、教会、遺跡、展示会等々。文化滞在でした。
1日目の日程は、Sant'Ivo della Sapienza - ナヴォーナ広場 - ブラマンテの回廊でジュリオ・チェーザレ展 - サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会 - パンテオン - カンポ・ディ・フィオーリ と、午後にローマへ着いたわりには、結構盛りだくさん。
ナヴォーナ広場を起点にその周辺の教会等を見て来ました。最初に訪れたSant'Ivo della Sapienza の教会内部は日曜日だけ開くので見ることはできなかったけど、中庭には入れました。通常の中庭は四角形になっているけど、ここは弧を描くように設計されていて、その中央に螺旋状に天に向かって旋回している教会の屋根が聳えていて、本当は小さな中庭が大きく見えます。もちろん意図して設計されたもの。作ったのはフランチェスコ・ボッローミニ。 ヴァティカン広場を設計したジャンロレンツォ・ベルニーニに次ぐ、バロック時代を代表する1人です。雨降るなか「おお~」と感動することしきり。 ガイドブックにはあまり掲載していないけど、変った教会で面白いのでナヴォーナ広場へ行ったついでにぜひお立ち寄りを。 住所はCorso del Rinascimento 40です。
ナヴォーナ広場はローマ時代は競技場に使われていました。楕円形の細長い形をしているのはそのため。いまは中央に、ジャンロレンツォ・ベルニーニ作の噴水が、そして正面右手にはボッローミニ作の教会が。2人は若い頃は仲が良かったのに、年が経つに連れて離れて行き、最後は対立するようになったということ。この2人の作品がナヴォーナ広場に共存しているのも面白い。建設中はお互いに権勢しあっていたのかしら。
わたしが行ったときは、広場に所狭しと屋台が並び、メリーゴーランドが置かれ、雨に濡れた広場に美しい光を落としていました。ライトアップされた幻想的な噴水と、賑やかな人混み。ああ、クリスマスって感じ♪
パンテオンに入ると床が濡れていました。うん? と見上げると「そうか。そうだよね。納得。」。天井中央に穴が開いているけど、ガラス等で塞いでいないから、雨が降るとそのまま床面が濡れてしまうのです。すごいなあ、ローマ人。 約2000年は経っているのに。よくここまで美しい球の天井を作ったものだ。いつの時代もこのパンテオンは人を魅了してきたのでしょう。 天気の良いときは太陽光が差し込んで光の大きな筋が床面を照らし、その光が時間とともに室内を廻る自然の演出。 すごいなあ、ローマ人。心が豊か。
帰り道にライトアップされたサンタマリアマッジョーレ教会をパチリ。モザイクがライトアップされていて美しい。 この教会はヴァティカン市国所有。だからヴァテイカン市の警備員が教会を守っています。
夕食はカンポ・ディ・フィオーリ付近でしたけど、イマイチでした。あまりの寒さと空腹と足の疲れで勘が鈍ったのか。悔しいぞ。でもフィレンツェのイマイチなトラットリアよりは美味しかったから、(無理矢理)良しとしよう。
モニュメントばかり見て疲れた頭と目を通りに移すと、可愛らしいイルミネーションが街を彩っていました。 さあ、明日も歩くぞ。
9月16日(火) 天気:快晴 気温:33度くらい
久しぶりにローマへ行ってきました。なんて言うのかなあ、テルミニ駅はちょっと暗くて人が多くてあまり好きな場所ではないけれど、地下鉄なりバスなりで中心街へ降り立つと、晴れ晴れ~とした気分になります。
フィレンツェに比べると、空が大きくて青さが目にしみる。それはきっと建物が縦長じゃなくて、空へ向けての視界が広がっているからだと思う。それに1つ1つの建物がでかい! さらには、バロック時代の装飾が後押しして、大地にデンと腰を下ろしている感じ。迫力あり。
ローマに来ると、フィレンツェってなんて小さな街なんだろうとしみじみ実感。だってこんな建物が至る所に目に付くんだもの。
 1つの面を取ってもこれだもんねえ。  一応、1日公共交通機関乗り放題のチケット(4ユーロ)を購入したけど、この日は久しぶりのお天気だったので、ポポロ広場からヴァティカン市国までテベレ川に沿ってブラブラと歩いて行きました。そこで出会ったサンタンジェロ城。
そして辿り着いたヴァティカン市国。さすがに、すごい人とバス。何度も来ているけど、来るたびにこの広場の大きさに圧倒されます。設計したベルニーニ凄いなあ。実はお父さんはフィレンツェ人なのよねえ。と、ここでフフ、ちょっとだけフィレンツェ贔屓。
どうしたことか、ローマへ予定時刻よりも10分も早く到着。ええっ、トレインイタリア(イタリア鉄道)ってばどうしたの?! きっとなにかあるに違いない。 こんなにスムーズに事が運ぶはずがない。予想外の「良いこと」があればあるほど、不安になるイタリア。
そして帰り。フィレンツェには45分も遅れて到着しました。 ああ、やっぱりねえ。どこかで辻褄が合うのよねえ、と悲しい安堵がよぎったのでした。
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