fc2ブログ
2023 081234567891011121314151617181920212223242526272829302023 10








オーガニックの青空市場

オーガニックの青空市場。フィレンツェから高速に乗って車で20分ほどの、ピストイア県の田舎で週末に開催されます。オレンジ地区になったときに行ってきた。


(イタリアは色別に3地区に分けられていて、黄色は県外移動可能、オレンジ色は県内移動可能、赤地区は住んでる地区のみ移動可能)

 

 

不揃いで、スーパーより少し値段も高めだけど、味がちがう。りんごはりんご、サラダはサラダの、濃い味がする。

 

葉厚な、しっかり噛むサラダ菜。根の部分に土が入り込んでいるから、しっかり水洗い必須。たまにバッタと遭遇することも。

 

 

バリバリ、モリモリなルッコラ。これだけ大きいから辛みは抑えめで、シャキシャキ感が際立ってました。右上にチラりと見えるのはソーセージ。写真に写り込んじゃいましたー。

 

 

チーズ盛りだくさん。小さなマーケットだけど、3店舗くらい入っています。ここは、その1店。羊と牛のチーズがメインの農園。

 

オーガニックのチーズ農園って、放牧して乳絞ってチーズ作る、ハイジのような生活をしているからか、なんとなくヒッピー風の人たちが多し。味は抜群。

 

 

そもそも、なぜ地元の小さな青空市場を知ったかというと、知人の彼氏がシシリアにオーガニック農園を持っている。

彼がシシリアから新鮮なフルーツを運んで、この青空市場で販売しています。いまの時期は、みかん、ナーベルオレンジ(Arancia navel)、タロッコオレンジ、レモン、アボカド、金柑、パパイヤ、マンゴー、などなど。

シシリアだから、やっぱり柑橘系のフルーツは外せないけど、昨今の温暖化現象でトロピカルフルーツも育つようになったようです。

 

石のように固いレモンとアボカド。りんごと一緒にすることにより、熟成が進むらしい。アボカドを食べれるようになるのは来年かな。レモンもオーガニックだから、ピールするにも最適。

 

 

前述したタロッコオレンジは、日本ではブラッディオレンジと呼ばれる赤い果汁のオレンジ。今回のは収穫最初のもの。だから、まだ赤みが薄い。本格的なタロッコは1月から3月の冬のシーズン。

 

 

イタリアのバールでは、ブラッディオレンジを出してくれるところもあるから、冬にイタリアを訪れる場合には、絶対に試すべしオススメ、ナンバー1。


フレッシュ&ジュージーな、真っ赤なブラッディオレンジを旬で楽しめます。

 

次回のマーケットは1月初旬。今回のブラッディオレンジは、ちょっと酸っぱめだったけど、次は赤くて甘いオレンジジに育っているからし。

 


 

[ 2020/12/29 19:33 ] テイスト・ハンター | TB(0) | CM(0)

フィレンツェのクリスマス #12 クリスマスランチ

メリークリスマス!

 

 

今年はいつも一緒にお祝いする家族が二手に分かれて、

うちでは、おじさん、主人の弟、わたしたちの4人でのランチ会。

 

アントニオおじさんは、95歳。完全に自炊で一人暮らし。

超個性的で面白いおじさん。

 

大雨の予報だったから、車で迎えに行ったのに、

予報が大きく外れて青空になったら、歩いていくと言い出し、

すったもんだの果てに、なだめて、ようやく車で到着。

 

そのあいだに、ワインは着々と飲み頃に。

2005年のブルゴーニュはニュイサンジョルジュの赤ワイン。

ピノ・ノア〜ル。

 

朝から抜栓してゆっくりと空気を含ませることに。

見よ、コルクの状態。15年前とは思えぬほど、しっかりしている。

 

 

なんともエレガント。

ブルゴーニュの赤ワインは
貴婦人もしくはお嬢様ですね。

果実の熟した味を想像していたけど、

フレッシュ感が全面にでていて驚いた。

タンニンと酸味と香りのバランスが素晴らしい。

 

去年亡くなったマンマ、おじさん、主人、主人の弟が

2005年にフランスを旅行したときに購入したワイン。

マンマの思い出の一本をクリスマスに開けれてよかった。

 

 

イタリアのクリスマスのランチって、どんなの?

我が家はこんな感じ。

 

前菜:ズッキーニのフラン。トマトのムース添え。

プリモ:ラザニア

セコンド:鶏の丸焼き。ポタテのオーブン焼き。

ドルチェ:パンドーロ&パネットーネ

 

 

23日に中央市場で肉類を購入。

ラザニアに入れるミートソースの肉は2種類の塊肉を買ってきて、

包丁で細かく切ってミンチにしました。

 

ラザニアの位置付けって、日本のお寿司感覚に似ている。

イベントのとき、特別な日に食べる料理。

 
ラザニアが牛肉なので、
セコンドも赤肉だと胃がもたれそうなので鶏肉に決定。
 
この鶏肉、頭付きのを買ってきた主人。
羽根もうっすら残ってた。
魚は平気だけど、鶏の頭をバンって、
わたし慣れてないからガーン
 
冷蔵庫に、鶏の内臓と頭と首が入っている。
うげげ。
内臓はいいけど、頭と首はどうするんだろう。
 
鶏肉は、大きくてやっぱり食べきれなかったので、
今晩は、あまりの鶏肉を細かくして鶏サラダかな。
 
 
最後に、ドルチェ。
パンドーロもパネットーネも両方食べました。
 
今回は、ドルチェ専門店で購入したもの。
スーパーのとは、味が違う。
食べたあとの独特の苦味の代わりに、
卵の味がする。
 
コープのフィオルフィオーレという自社ブランドがあるけど、
これは、数あるスーパー商品のなかでも美味。
 
1月になると3ユーロくらいに値下がりするはずなので、ただいま待機中。
 
日本は年末年始でまさに師走時期突入ですね。
こちらも、日本ほどではないけど、
それなりに師走感があり、なんとなく落ち着かない。
 
体調に気をつけて、
あともう少しの2020年を乗り切りましょう!
[ 2020/12/26 23:53 ] イタリアの普段の食卓 | TB(0) | CM(0)

フィレンツェのクリスマス #10 クリスマスのウィンドゥ

今日のフィレンツェは、しっとり雨が降っています。

 

今回は、フィレンツェ中心街にある、お店のクリスマスのウィンドゥを写真ブログのスタイルでお届けします。

 

 

イタリアのクリスマスは、日本のお正月のように家族全員で過ごす大切な日。今年はこの状況だから、家族や親戚が集まって大所帯でお祝いすることはできないから、小さな家族単位でお祝い。

 

12月25日は、クリスマスのランチを楽しんだあとに、お待ちかねのプレゼント交換があるけど、今年はどうするんだろう? 

 

 

どうするの? と聞いても、「さぁねえ。」と生返事。

 

事前に取り決めるのが苦手だから、いつもラストミニッツでアワアワ。ま、いっか。心配しても無駄ムダ 爆  笑

 

 

イタリアを訪れたことがある方は、耳にしたことがあるかもしれない、イタリア人の生返事。日本語の「さぁねぇ」に当たるもの。

 

「Bo(ボ)」

 

ボッ とか、ぼ〜右上矢印 とか、 ぼ〜右矢印 とか、 

トーンと長さで活用でき、そのときの心情を表すことのできる便利な言葉。

 

今回の質問に対してのボは、ボッでした。なんとかなるでしょう。みたいな楽観的なな答え。

 

ちなみに、ぼ〜右上矢印は、「う〜ん。どうだろうねえ」。ちょっと考えたけど途中で考えを放棄した感じ。

 

そして、ぼ〜右矢印は、投げやりに「さあね、知らんわ」みたいな感じかな。

 

 

クリスマスのプレゼントは毎年の悩みの種。我が家では、消えモノの食べ物系を贈るようにしています。

 

でも、姪っ子とか、叔母さんには、ちゃんとしたものを贈りたいので、そんなときは、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局が大変重宝。

 

 

今年は本を贈る人も多いようです。フィレンツェは全国でも読書率が高い街。個性のあるアート系書籍専門店もあります。

 

 

今日明日は、最後の追い込み。血眼でプレゼント選びをする人で中心街は賑わうことでしょう。

 

今朝の中央市場やスーパーは、24日と25日の食事のための食材を求める人で列ができていました。

 

 

明日は12月24日。クリスマスイヴ。クリスマスがやってくる!

 

今日も最後まで読んでいただき、

ありがとうございます。

クリスマスツリートナカイトナカイトナカイトナカイトナカイ

クリスマスイヴにお会いしましょう!

[ 2020/12/23 23:46 ] フィレンツェ街の物語 | TB(0) | CM(0)

時が止まったような街。

ここはチェルタルドという名の街。

 

フィレンツェから1時間弱、ゆっくりのんびり鈍行列車の旅。

主要道路から外れたところにあるので、車でも同じく1時間弱かかる街。

 

自動モーターの小さなケーブルカー(フニクラともいう)に乗るか、階段をのぼるかして、丘の上の中心街へ向かいます。

 

あっちをみても、

 

 

こっちをみても、

 

 

レンガを積み建てて造られた建物ばかり。

 

年月を経た木造が艶やかな飴色になるように、石もまた、こっくりしたいい味を出している。自然のものは、年を重ねるごとに美しくなるものなのねえ。人間もそうあればいいのに。せめて心は 爆  笑

 

 

ボッカッチョ通り(Via Boccaccio) 。イタリアの道は、偉人の名前が通り名になることが多い。特にその街の偉業者はメインストリートになる可能性が大。

 

そう、このボッカッチョ。ジョヴァンニ・ボッカッチョといい、14世紀の詩人であり散文作家。

 

この人です↓↓

 

 

「デカメロン」を書きました。

 

...... って?

 

14世紀に黒ペストが蔓延したフィレンツェから避難して、郊外に引きこもった10人。

いまでいう、ロックダウン。

 

退屈まぎれに、一人10話づつ語り、10人X10話=100話をまとめた物語本がデカメロン。自分たちの生きてる時代のことを文章にした本はまだ存在していなかったので、とても革新的な本だったのです。

 

ちなみに、デカメロンはイタリア語ではなく、ギリシャ語の「10日」(deka hemerai)からきています。当時の本はギリシャ語かラテン語で書かれるのが普通だったのです。

 

この「常識」を覆したのが『神曲』で知られるダンテ。

まあ、それは、おいおい、どこかで機会があれば書きたいと思います。

 

街の教会には彼のお墓があります。

 

 

 

もうひとつ、この街で有名なのが、玉ねぎ。

「チェルタルドの玉ねぎ」という名前で市場に出回っています。

 

火に通すと甘みがグッと増す、美味しい赤玉ねぎ。

ジェラートも作っています。

 

 

チェルタルドの玉ねぎは、街のシンボル。

ボッカッチョのお墓にも、市の軽トラにも、赤玉ねぎがシンボルで描かれている。

 

 

1本道のメインストリートを歩くと、ひときわ目立つ塔のような建物。

チェルタルドの市庁舎。

 

15世紀にはこの地帯の政治行政の中心地として重要な役割を果たしていた歴史を持つので、こーんな小さな街なのに、すごく立派なのです。600年前のものを、いまも、使っているってすごいですね〜。過去の遺物じゃなく、現役。

 

 

街のはずれまで歩くと、緑の風景が顔を見せてる。

丘の高台にあるので、鳥目線の風景。

 

 

遠くに見えるのは、塔の街、サンジミニャーノ。

 

 

を、背後に昼寝する贅沢な猫。

 



 

中心街の花市場

フィレンツェの中心街にあるガレリアで毎週木曜日開かれる花市場。



夏になると出店数も減るけど、充分に目を楽しませてくれます。




鮮やかで色とりどりの花は、見てるだけで元気をもらえる。

 
















FC2 Management